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辰巳芳子 食の位置づけ―そのはじまり

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487801343
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0095

目次

第1章 食の位置づけ―そのはじまり
食べることは、他のいのちとつながること―福岡伸一先生との対談から
第2章 いま、考えるべきことは
第3章 食のつながり―生産の現場から
第4章 食の霊性―対談・伊藤幸史神父と

著者等紹介

辰巳芳子[タツミヨシコ]
1924年生まれ。料理家、随筆家。聖心女子学院卒業。料理研究家の草分けだった母・浜子の傍らで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修行を積んだ加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなど西洋料理の研鑽も重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼し、鎌倉の自宅で「スープの会」を主宰。NPO「良い食材を伝える会」会長。「大豆一〇〇粒運動を支える会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッピースマイル

31
著者のことをNHKのきょうの料理に出演しているちょっと厳しそうなおばあさんというイメージで見ていたのだが、食についてこんなにも深い思考を持っているとは思いもよらなかった。料理のことはもちろん、日本の食文化への危機感を強く抱き、食材・そしてそれを懸命に生産する人への愛に溢れた著者の姿勢に驚いた。そして、私は普段どれほど何も考えず、適当に食べていたことか痛感。「愛する者に料理を作れる時間は長いようで短い」という彼女の言葉を胸にもうちょっと考えて台所に立ちたいと思う。2015/03/30

小木ハム

10
著者は福岡伸一先生の『もう牛を食べても安心か』を足がかりに、シェーンハイマーの『生体の動態』から食の位置づけを得られました。それは動的平衡である。「食事とは他のいのちと自分のいのちがつながること」。食物はただのガソリンではなく現在の自分の身体と入れ替わりに取り込むもの。お腹に溜まれば何でもいい、安ければいいわけではない。カロリーベースで食を捉えていると、後で酷い目に遭う。当たり前のことだけど、とても大切なこと。日本の食料自給率は39%でとても低いが、これは洋食化していることも原因。もっとお米を食べよう2023/09/16

ゆき

3
【料理はものの本質と向き合うこと】の章が心に残った。料理をする事は自分の存在を掘り下げること。それをするにはものの本質と向き合うことが必要になる。料理をするということは、食材をどのようにしたら美味しく食べる事が出来るか考え、それが味になり、それらが自分の体に返って来る。それが料理の法則であり本質を理解する事につながるのかなぁと思う。2013/02/06

non

2
なんだか大切なことを思い出した気がした。おじいちゃんおばあちゃんの生活がどれほど豊かだったのか思い知った…だって味噌も手作りだと全く味が違うし、梅干しは買ったやつは食べられないし、野菜も味の濃さが違う!!2020/08/16

Kimi Sawada

2
2008年に発行されたとは思えぬほど予見したかのように、現代が抱えている課題を指摘している。食を通して環境や人、思想、死生観、宗教的な思考過程についての重要性をとつとつと対談形式を交えながら編集された本書は非常に興味深く読めました。レシピというより哲学的な思考の1冊♪♪面白かった。2015/02/03

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