出版社内容情報
長年にわたって世界各地を調査してきた研究者が,一般教養として簡潔にまとめた最良の書。理論編・地域編より成り,音楽の本質がわかりやすく研究され,明示されている。
内容説明
本書は、世界の諸民族の文化を理解する糸口として、その音楽に関する概要を簡潔にまとめる。
目次
理論編(民族と音楽;諸民族の音楽様式;楽器論;民族音楽学とは何か)
地域編(東アジア;東南アジア;南アジア;中央・北アジア;西アジア;アフリカ;ヨーロッパ;アメリカ;オセアニア)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
8
音楽的な分析よりも文化的側面から見た、民族音楽のあらまし。あくまで高等教育における民族音楽学習の骨子として著されたテキストであり、踏み込んだ解説や譜例、図解などは多くない。そのため、講義や参考資料もなしにこれ一冊読みこんだところで、執筆者の違いからそうでない部分もあれど、ほとんどの楽器の名前や音楽体系についての記述はただの単語の羅列以上の意味は見いだせないだろう。一般層向けに書かれた本では決してないが、ある程度学んでから読むには悪くない。個人的にはブルガリアの記述がもう少し充実していると嬉しかったのだが。2018/06/07