言葉を失ったあとで

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言葉を失ったあとで

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480843227
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

アディクション・DVの第一人者と、沖縄で若い女性の調査を続ける教育学者。現場に居続ける二人が真剣に、柔らかく、具体的に語る、「聞く」ことの現実。

「聞くの実際」。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。

【目次】
まえがき 信田さよ子

第一章 言葉を失ったあとで 二〇二〇年一一月二七日
中立の立場とはなにか/加害者の話をどう聞くか/加害を書けるか/加害者が被害を知る/性被害の特殊性/仏壇継承者/暴力の構造を知る/スタイルの違い/学校が話を聞けない場所に/援助が料金に見合うか/質疑応答へ/加害者の普通さ/厳罰化は何も解決しない/言葉をいっしょに探す/ゼロ・トレランスの弊害/まずはいい時間をつくる/三つの責任

読書案内①

第二章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 二〇二一年二月六日
精神科医にできないこと/教室の実践記録のおもしろさ/原点は児童臨床のグループ/沖縄から離れて/「性の自己決定」の実際/社会調査が示すこと/医者になるか、女性のアルコールやるか/女性の依存症の特異さ/八〇年代の精神病院の経験が一生を決めた/生身の人間の話がおもしろい/ネクタイを褒める/沈黙に強くなる

読書案内②

第三章 話を聞いて書く 二〇二〇年二月二三日
精神疾患の鋳型/解離は手ごわい/医療との関係/加害はパターン化している/精神科の役割/値踏みされている/お金をもらうか払うか/許諾のとりかた/書く責任/モスバーガーの文脈/身体は触らない/身体は自分のもの/聞きとりのあと/トランスクリプトの確認の仕方

読書案内③

第四章 加害と被害の関係 二〇二一年三月一二日
被害者元年/起源は七〇年代/仲間は当事者/学校現場の変化/公認心理師の国家資格/被害者の両義性/暴力をなくす練習/加害者プログラムの順番/加害者の書きづらさ/映画で描かれる暴力/打越正行さんの調査

読書案内④

第五章 言葉を禁じて残るもの 二〇二一年三月二七日
性被害をどのように語りはじめるのか/臓器がぶらさがっている感覚/フラッシュバックの意味/被害経験の読み替え/選択肢のすくなさ/家族の性虐待/語りのフォーマット/言葉を禁じる/性加害者の能動性/ユタを買う/一二月の教室/オープンダイアローグの実践

読書案内⑤

第六章 ケアと言葉 二〇二一年五月一一日
カウンセリングに来るひとたち/男性の語りのパターン/加害者の語り/加害者プログラムの肝/DV被害者支援と警察/家族はもうだめなのか?/使えるものはぜんぶ使う/親との関係を聞く/被害者共感の効果/権力と言葉/「加害者」という言葉の危うさ/ブルーオーシャンへ/被害者は日々生まれている/当事者の納得する言葉

読書案内⑥

内容説明

「聞く」の実際。アディクション・DVの第一人者と、沖縄で社会調査を続ける教育学者。それぞれの来歴から被害/加害をめぐる理解の仕方まで、とことん具体的に語りあった対談集。

目次

第1章 言葉を失ったあとで 二〇二〇年一一月二七日
第2章 カウンセリングという仕事、社会調査という仕事 二〇二一年二月六日
第3章 話を聞いて書く 二〇二〇年二月二三日
第4章 加害と被害の関係 二〇二一年三月一二日
第5章 言葉を禁じて残るもの 二〇二〇年三月二七日
第6章 ケアと言葉 二〇二一年五月一一日

著者等紹介

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年生まれ。公認心理師・臨床心理士。原宿カウンセリングセンター顧問、NPO法人RRP研究会代表理事

上間陽子[ウエマヨウコ]
1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学研究科教授。2021年10月、沖縄の若年ママの出産を支える宿泊施設「おにわ」をオープンした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しいたけ

89
私はいま、言葉を失った状態なのだなと思った。あるいは元から語れる言葉を持っていなかったのかもしれない。借りてきた付け焼き刃の言葉は通用しないことに、この歳でようやく気がついた。仕事のことで悩み抜いて手にとった。上間さんの本をまだ読んでいなかったのが勿体なかったと思うほど素晴らしい人だと思った。言葉を使うことを生業とする信田さんと、手を使いサポートしようとする上間さん。被害者の傍でうずくまって何も出来ない私は、あと何年したら言葉を使えるようになるのだろう。2022/05/25

おたま

54
社会調査の専門家である上間陽子と、臨床心理士・公認心理師である信田さよ子との対談集。基本的には上間陽子の方が社会調査で経験したことについて、信田さよ子に基本的な見方・考え方を問うという形。DV、虐待、性被害等について、現場からの上間の問いも凄まじいが、それに的確に答えていく信田の懐の深さも凄い。また、信田の学生運動の頃から、専門家権力批判、臨床心理学内での当事者からの告発等を経て日本心理臨床学会の再生までの部分は圧巻。信田さよ子というのは、その後も様々な体験を通して多くの抽斗を獲得していったようだ。2023/02/24

ネギっ子gen

46
アディクションの第一人者と、沖縄で若い女性の調査を続ける『海をあげる』『裸足で逃げる』の著者が、「聞く」ことの現実を具体的に語りあった対談集。読書案内あり。ご本人が言うように、臨床心理士・信田さよ子氏が教育学者・上間陽子氏にカウンセリングを受けた本ともいえる。この題名に絡め信田氏は「まえがき」で、このように書く。<カウンセラーであるということは、言葉が武器であるということだ。武器なくして、ひと時も生き延びることなどできない/言葉は商売道具なのである。言葉なくしてカウンセラーという商売は成り立たない>と。⇒2022/02/18

spatz

26
海をあげる が衝撃的だったので、彼女の以前の著作をリクエストしてあった。 海をあげるが賞をとった時の受賞スピーチ、静かな佇まいの静かな語りと共に、 心に残るものでしたね(おすすめです) 地元図書館の蔵書になく、道立からの相互貸借で、忘れたころに手元に来たのだが。が。内容が凄まじい。 身につまされるところが多々あった。色々ありすぎてまとめるのは難しい。 乖離 というのはどんなことでも、過酷な体験をしたものにはある、と感じている。体験したことがある人は、わかるだろう。指摘にはうなづかされることが多い。 2023/01/23

ほう

25
2020年11月に行われたオンラインでのトークイベントをきっかけに、計6回の対談(最後は対面)が書かれている。専門的な内容や言葉も多くあって、難解な所も多かったけれど、第一線で活動されている二人の非常に中身の濃い対談だと思った。どの章を読んでも重い。重いけれども、これは私たちの生活とも関わりがあり、ひとつの警鐘でもあると思う。読書案内も掲載されているが、これらの本も読みたいと思う。上間さんが今取り組んでいる沖縄での「若年ママの出産を支える宿泊施設 おにわ」に思いを馳せる。2024/03/11

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