ちくま文庫<br> 紅茶と薔薇の日々

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ちくま文庫
紅茶と薔薇の日々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480433800
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

天皇陛下のお菓子に洋食店の味、庭に実る木苺……森鴎外の娘にして無類の食いしん坊、森茉莉が描く懐かしく愛おしい美味の世界。解説 辛酸なめ子

森 茉莉[モリ マリ]

早川 茉莉[ハヤカワ マリ]

内容説明

両国の角力見物に欠かせない青々とした固めの枝豆、美味しいものでごはんを食べないと小説がうまく行かない、パッパがポケットに入れて持ち帰った天皇陛下のお菓子、愛すべき下北沢商店街の料理店「スコット」…森鴎外の娘にして無類の食いしん坊、森茉莉が描く美味の世界は懐かしくて愛おしい。単行本未収録作品16編を含む珠玉の53作を編んだ絶味アンソロジー。

目次

第1章 食いしん坊(明治風西洋料理とキャベツ巻き;胡瓜もみその他に関する私の意見 ほか)
第2章 料理自慢(料理控え;日日の中の愉しさ ほか)
第3章 思い出の味(木苺とぐみ;ライム ほか)
第4章 日常茶飯(Le pain de m´enage;或日の夕食―背番号90の感度 ほか)
第5章 紅茶と薔薇の日々(父の居た場所―思い出の中の散歩道;やさしさを教えてくれた白菫の押し花 ほか)

著者等紹介

森茉莉[モリマリ]
1903‐87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父を憧憬する娘の感情を繊細な文体で描いた随筆集『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、50歳を過ぎて作家としてスタートした。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花文学賞)など

早川茉莉[ハヤカワマリ]
ライター、編集者。『すみれノオト』発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

103
森茉莉の食に纏わるエッセイ。その他にも父との思い出やパリでの生活、日常の雑事なども書かれていて、楽しく読みました。食事の話が中心なので、読んでいるとお腹が空きます。でもそれがどんな味なのか、想像がつかない料理もあって、あれこれ考えるのもまた面白い。中でも「饅頭茶漬け」は想像を絶する。美味しいのか不味いのか、今のところ試す勇気は私にはない。それにしても森茉莉は正真正銘の「お嬢様」だったんだなぁ。身近にいたら付き合いにくい人種だろうけど遠くから眺めてる分には面白そうな人だと思う。辛酸なめ子さんの解説も良かった2016/12/22

藤月はな(灯れ松明の火)

102
私にとって森茉莉とは「お嬢様過ぎて妻や母親には全く、向いていないが、独身の叔母や斜向かいさんとして接するとユーモラスで楽しい人」という印象を持つ人だ。そしてこの人の書く料理はどれもこれも身近で美味しそうなのだ。これは食事を大事にして食べるのが大好きな人にしか書けない文章である。まさかコカコーラ中毒になった事やベッドで調理するという点は驚いたけど(笑)暑い日に緩い白湯は確かに不味いよね。そして森鴎外氏の好物である半分に割った葬式饅頭をご飯に乗せて熱々の煎茶を掛けて食べるのは一度はやってみたいといつも思うのだ2016/10/31

こばまり

56
書店で見つけるや、やれ嬉しやと飛び付いたアンソロジー。茉莉さんの文章は上等な飴を口に含んだ時の気持ちにさせる。第2章扉の元夫氏とのツーショット写真が良い。神経質そうな伊達男の珠樹、ぼぅとした和装美人の茉莉。2016/09/22

ユメ

41
食いしん坊な森茉莉の、食にまつわる文章を集めたエッセイ集。やはり彼女の日常、「紅茶と薔薇の日々」にはうっとりしてしまう。茉莉は自分の生活を情緒で潤す術を心得ていて、エッセイを読むことで私もその甘美な蜜の恩恵にあずかれるのである。巴里で食べた忘れられない御馳走を次々と挙げ、「人々を羨ましがらせるということはまことにいい気分のものである。私は今その気分を満喫しているところである」と書く茉莉は、なんと愛らしい女性だろうか。美味しいものを活力に書かれた彼女の自慢話を、もっと読んでいたいと願うばかりだ。2017/12/01

31
面白かったです。森茉莉さんって本物のお嬢様だったのだな、箱入り娘で。父の溺愛ぶりもすごいです。登場する食べ物が、古風な言い回しと共にすごく美味しそうで素敵でした。同じエピソードが何度も登場したりしているのですが、それがますます強く印象に残ります。森茉莉さんの文章、好きです。食べるって大切。辛酸なめ子さんの解説も面白かったです。このシリーズ、読んでいきたいです。2017/03/10

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