著者等紹介
岡本かの子[オカモトカノコ]
1889‐1939。本名カノ。生家は神奈川県二子多摩川在の大地主。文学青年だった兄の影響で幼いころから文学に親しむ。跡見女学校を出て与謝野晶子に師事、「明星」「スバル」などに短歌を発表。画学生岡本一平と結婚、一平が漫画・漫文で時代の寵児となる一方、かの子は仏教を研鑽。のちに小説に専念。「鶴は病みき」以後、晩年の四年たらずの間に驚くべき量と質の作品をなしとげた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
46
艶やかで美しいと感じました。場面場面が目の前に浮かび上がる世界観。色々な作品に触れられて贅沢な体験をしたと思います。2022/03/19
KI
40
想い人のひと言は作為が有ろうと無かろうと私事のように静かに芯を揺さぶる。2020/05/16
優希
39
再読です。艶やかで魅力的な世界観。場面場面が美しい風景として浮かび上がりました。贅沢な1冊だと思います。2023/10/26
西野友章
36
素敵な文章にほれぼれした。心に柔らかい感情を残してくれる。「湊」の息がかかるような描写がいい。彼の生まれや育ち方、現在の心境や生き方などを探ると、この作品に込めた作者の思いが伝わる気がした。また、鮨屋の看板娘「ともよ」にある「湊」に対するあやふやな感情描写が、この作品をさらに深いものにしていると思った。彼女の写真をじっと眺めてみた。画家岡本太郎の母である彼女は、愛の生活をバクハツさせていたようだけど、「メイクバッチリのふとったおばんさん」からは、太陽のようなエネルギーを感じてしまった。2019/02/27
入江
16
NHKラジオの朗読で興味をもって原作を読んでみました。なんだか、嫌なところを抉ってきますね。胸が苦しくなります。「老妓抄」が一番印象的でした。2022/02/12
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