ちくま学芸文庫<br> 基礎づけるとは何か

個数:

ちくま学芸文庫
基礎づけるとは何か

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年05月17日 02時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480098870
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0110

出版社内容情報

より幅広い問題に取り組んでいた、初期の未邦訳論考集。思想家ドゥルーズの「企画の種子」群を紹介し、彼の思想の全体像をいま一度描きなおす。

ジル・ドゥルーズ[ドゥルーズ ジル]
著・文・その他

國分 功一郎[コクブン コウイチロウ]
編集/翻訳

長門 裕介[ナガト ユウスケ]
編集/翻訳

西川 耕平[ニシカワ コウヘイ]
編集/翻訳

内容説明

ジル・ドゥルーズは幅広い問題に取り組んだ哲学者だが、とりわけ初期は多様な問題を論じ、そのうち特別な手ごたえを得たものについて、後年、論を深めていった傾向がある。初期論考5本を精選して新訳。初期ドゥルーズにおける「企画の種子」群をあらためて紹介し、彼の思想の全体像をいま一度描きなおす。高校講義をもとにした「基礎づけるとは何か」、ルソー思想全体に取り組んだ「ルソーについてのソルボンヌ講義」、二つの他者論「女性についての記述」「口にすることと輪郭」、「マゾッホとマゾヒズムについて」を収録する。

目次

1 基礎づけるとは何か―1956‐1957・ルイ=ル=グラン校講義(自然と理性;「基礎すなわち根拠の本質をなすもの」(ハイデガー)
基礎と問い
原理の基礎)
2 ルソー講義―1959‐1960・ソルボンヌ(自然状態についての二つの可能な考え方;『新エロイーズ』について;自然状態;ルソーの著作の統一性;社会契約;ルソーにおける市民の法の観念)
3 女性の記述―性別をもった他者の哲学のために
4 口にすることと輪郭
5 ザッヘル・マゾッホからマゾヒズムへ

著者等紹介

ドゥルーズ,ジル[ドゥルーズ,ジル] [Deleuze,Gilles]
1925‐95年。フランスの哲学者。1970年よりパリ第8大学教授

國分功一郎[コクブンコウイチロウ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。高崎経済大学准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授

長門裕介[ナガトユウスケ]
1987年生まれ。慶應義塾大学文学部非常勤講師

西川耕平[ニシカワコウヘイ]
1982年生まれ。慶應義塾大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

singoito2

9
読友さんきっかけ、ドゥルーズは未知だけど表題に惹かれて読みました。表題の論文は全体の半分くらいで原題はQu'est-ce que fonder?。fondは「底」、fonderは「基礎にする」と「基礎を据える=創始する」という二つの意味がある。哲学の基礎を驚きを契機とする不可知論に置くか、完成した自然に目を据えて方法という分析的手法に置くか、歴史の終末に向かって進みつつある現在に向き合うために体系という総合的な手法に置くのか、という視点からの哲学史の試み。併載の女性論もフランス人らしくて面白かったです。2023/12/17

渡邊利道

8
半分は初期の講義で、デカルト、ライプニッツから、スピノザ、ヒュームを経由してカント、へーゲル、フィヒテ、ハイデガーと近代哲学史を「方法」と「体系」の二つの思考形式に分けてその関係のダイナミズムから哲学史を記述する試み。大変面白い。ルソー講義に、三つの性に関する論考を併録。国分功一郎の解説がユングに注目するもので大変面白かった。2019/01/25

フリウリ

7
「基礎づけるとは何か」はドゥルーズが30歳のとき、高校生向けに行った講義で、元は(不十分な)速記録とのことです。文字通り、「基礎づけるとは何か」ということを知りたくて、何度か頁を繰ったものの、縦横無尽に哲学史を行き来する展開に、はねかえされてきました。しかし、言っていることの重要性は(なんとなく)わかるので、いろいろな面(線)から読んでいます。こういう読みを要求するのがD氏ならでは、なのでしょう。D氏が「哲学史家」としても卓越していることがよーくわかります。こんな「哲学者」に遭遇したら、どう思うだろう?82023/10/11

むらさき

4
ジル・ドゥルーズに興味があって読んでみました。 最初に読むべき本ではなかったように思います。。。 カントの哲学をわかってないと結構ちんぷんかんぷん。 youtubeでドゥルーズとカントの哲学解説を聞いてなんとなく単語がわかる程度で、味わうには知識不足でした。 最後の解説でこの本がどのような位置付けかとかモチベーションが書いてあったので、最初に読んどけば良かった。2022/12/05

かるてぶらんしぇ

2
本作の表題になっている「基礎づけるとは何か」は哲学的前提知識を多く求められすぎて全く理解不能だった。これが高校生に講義されていたと考えると当時のフランス人の頭の良さが伺える。ドゥルーズがソルボンヌ大学で行った「ルソー講義」(本書掲載)の方が幾分かわかりやすい。2021/12/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13179341
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。