ちくま学芸文庫<br> ロラン・バルト モード論集

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ちくま学芸文庫
ロラン・バルト モード論集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480094100
  • NDC分類 589.2
  • Cコード C0110

内容説明

初期の金字塔『モードの体系』当時のロラン・バルトは、ソシュールによって提唱された記号論的方法を探り、モードをその研究対象として、多くのエッセイを残している。モード界の2人のヒーローを対決させる「シャネルvsクレージュ」、装いの卓越性について語る「ダンディズムとモード」、衣服史研究の方法論をめぐる「衣服の歴史と社会学」、モード誌の表現からその意味作用を探る「今年はブルーが流行」など13本を収める。緻密かつ鮮やかにモードという日常の現象を分析してみせる1冊。新訳・オリジナル編集。

目次

舞台衣装の病い
宝飾品からアクセサリーへ
ダンディズムとモード
靴下と思想
シャネルVSクレージュ
衣服の歴史と社会学―幾つかの方法論的考察
言語と衣服
衣服の社会学のために―キーナー『衣服、モード、人間―心理学的解釈の試み』書評
今年はブルーが流行―モードの衣服における記号作用単位についての研究ノート
モードと人文科学―『エシャンジュ』誌インタビュー〔ほか〕

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン][Barthes,Roland]
1915‐80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去

山田登世子[ヤマダトヨコ]
福岡県生まれ。名古屋大学大学院博士課程修了。フランス文学者。愛知淑徳大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

34
『ダンディズムとモード』によれば、衣服とは身分を示す記号であった。民主化されて、身分が剥ぎ取られた記号には、それ自体意味の無い意味の体系としてのモードが残った、と明快なモードの定義があります。他方で、『シャネルVSクレージュ』では、アメリカの紙やプラスチックでドレスをつくるのではないシャネルの、反モードの持続性こそ優れているという野暮ったい議論をしています。自国文化を称揚するみっともなさに、我々も敏感になるべきと自戒します。この様に、バルトのモード論は、意外と直球勝負のモダニズムです。2019/07/30

しゅん

16
『モードの体系』(未読)の前に発された、いくつかのテクスト。ソシュールのシニフィエ/シニフィアンの二項を、実に率直にファッション誌の原語コードに適応させている印象を持った。大衆的な現象を記号および構造として読み解く欲望が、今の自分にはどうにも掴みづらい。欲望に呼応できるかどうかがバルトを読むうえではおそらく重要で、むしろ、演劇の衣装におけるメッセージの分析や、大量生産の時代に消えたダンディズム(=細部における差異化)を語る前半のエッセイは、芸術と商品のあわいに刺激を受ける私の感覚と同調して振動した。2022/06/22

あ げ こ

16
え、めちゃ面白い。たまに噴き出したりしながら(畳みかけるような思い知らせるかのような言葉の緻密さと言うか執拗さ)快楽的に読む。編訳者あとがき曰く特に第一部は〈テクストの快楽とモードの快楽を共にたたえて、愉しく読める。〉との事で。本当にただただ愉しく読む。笑ってしまうほどの鮮やかさ…例えば「宝飾品からアクセサリーへ」であれば、〈なぜならそれは秩序と構成への意志の記号だからであり、要するに知性への意志の記号だからである。〉に達するまでの運び、その過程において生じた広がりをもったまま到達する様、非常に興奮する。2021/06/29

きいち

16
ラスト二つのインタビュー、バルトが意外なほど率直で面白いと思った。自らが敵とする「悪」を名指ししているのだから。自らの趣味の良さが記号の体系の結果にすぎないことを認めないヤツラ。自らの優越を、まるで自然や理性の結果のように装うヤツラ。記号の体系の分析は、その装いを剥ぎ、根拠のなさをあからさまにすることなのだ。ダンディズムのところで、そのしくみを卓越性/品格=ディスタンクシオンと名指ししている。ブルデューの「ディスタンクシオン」ってこの先にあるのだろうか?そろそろ読まなきゃなあ。。でもあれ、高いんだよな…2013/04/15

Yuririn_Monroe

15
卒論参考文献。モードは社会における記号として読み取れる。19世紀西洋での産業革命の影響下で発展したモードはダンディズムを無視する役割を担い、破滅へと導く。演劇のステージ衣装がモードの根源を持っていた。2015/10/07

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