ちくま新書<br> 平安王朝と源平武士―力と血統でつかみ取る適者生存

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ちくま新書
平安王朝と源平武士―力と血統でつかみ取る適者生存

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  • サイズ 新書判/ページ数 368p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076137
  • NDC分類 210.38
  • Cコード C0221

出版社内容情報

『源氏物語』で描かれる雅な世界の裏では、武士が暴力で支配する社会があった。血の入れ替えと殺し合いで、源氏と平氏が武士の代表格になっていく背景を描く。

内容説明

清少納言や和泉式部が仮名文学で雅な貴族の世界を描いていた裏には、暴力が支配する武士の世界があった。それは地方だけでなく、都のすぐ近くでも人が殺されるような状態だった。そして、その雅な世界は武士による収奪によって成り立っていたのだ。この凄惨な時代、拡大・縮小を繰り返しながら、源氏と平氏が武士の代表格として確立してゆく。その背景にある、血の入れ替えと相剋の過程を克明に綴る。

目次

序章 王朝絵巻世界の裏面史―隣り合わせの血と暴力
第1章 三つの謎―源平の突出、消えた名族、強い受領
第2章 源平はいかにして武士の代表格たり得たか
第3章 王臣家・群盗問題の解決と将門の乱
第4章 源氏の飛躍と秀郷流藤原氏の沈淪
第5章 藤原保昌を生んだ血統と政治的環境
第6章 “強い受領”の確立と摂関政治
第7章 源氏の凶暴化を促す藤原保昌一家
第8章 平氏を従える源氏―男系の棟梁と女系の家人
第9章 源氏の支配権の達成と秀郷流・利仁流藤原氏の編成
第10章 「源平」並立体制へ―源氏の内紛と平氏の台頭
第11章 平氏政権の達成と「源平」並立の空洞化
終章 鎌倉幕府という平氏政権―北条家の勝ち残り方

著者等紹介

桃崎有一郎[モモサキユウイチロウ]
1978年、東京都生まれ。2001年、慶應義塾大学文学部卒業。2007年、慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(史学)。現在、武蔵大学人文学部教授。専門は、古代・中世の礼制と法制・政治の関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

33
清少納言が貴族の世界を描いていた裏には、暴力が支配する武士の世界があった。拡大・縮小を繰り返しながら、源氏と平氏が武士の代表格として確立した過程を解説する1冊。清少納言の兄を始末した源氏と増殖と血統浄化に賭けた平氏が、なぜ武士の代表格として確立されたのか。平氏が先に地盤を築きつつあったところを、どのように源氏が盛り返していったのか。藤原保昌や秀郷の子孫はなぜ同じような存在になれなかったのか。権力者との距離感や郎党として組み込まれていった過程だったり、鎌倉幕府における北条氏など、なかなか興味深い1冊でした。2024/05/05

MUNEKAZ

14
著者がちくま新書から出した『武士の起源を解き明かす』の続編。源平武士団の成立と女系の関わり、とくに藤原秀郷や藤原保昌といった「源平」と同等に成り損なった武士の系列との婚姻が、強力な武芸を生む土壌になったとする。著者は「品種改良」なんてドキツイ表現を使うが、競馬ゲームでもあるまいし、一世代の婚姻でそんなに変わるものかとも思う。まぁ妻問婚だから、妻の実家で育つことで息子の性向が変化したとしておこう。最後の鎌倉幕府についての見解もどうなんでしょ。いかにもな陰謀論っぽくもあるし…。次回作へのヒキとしては満点かな。2024/04/23

nagoyan

11
武士の棟梁といえば、何故、源平なのか?という問いに答えを与える。説得力のある議論が進む。武士として二流だった源氏が急速に暴力の専門家になれたのは何故か。貞盛以来、受領として地方に地盤を築いた平氏が、源氏に遅れをとったのは何故か。秀郷流、利仁流が棟梁になれなかったのは何故か。摂関政治の完成、院政の台頭という中央の政治動向に的確に対応できたものだけが、棟梁として生き残れた。北条氏の「大逆転」の分析は、面白い。余談だが、河内源氏の類まれなガラの悪さを読むと、頼義とか河内弁だったのかとか想像したくなる。2024/04/25

山家

6
独自の視点から様々な資料を根拠にし、平安時代に源平の武士団が力と血統によって成立していったかが、これまでの桃崎氏の著作と同様に明快に述べられており、その多くが私にも得心できるものでした。確かに妻問婚という当時の婚姻の形も考えあわせれば、男系のみならず、女系による血、家のつながり、というのが極めて重要だったと考えます。更に源氏も平氏も同族同士の紛争が絶えず、それで、力を落とした等の指摘も、言われてみれば、と蒙を開かれました。唯、最後の北条氏や足利氏への桃崎氏の指摘はどうかなと、私が浅学なせいか、疑問でした2024/05/18

onepei

1
そんなものかなあと思うところもありつつも、実におもしろかった2024/05/11

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