ちくま新書<br> インディアンとカジノ―アメリカの光と影

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インディアンとカジノ―アメリカの光と影

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072689
  • NDC分類 316.853
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ラスベガスを上回る、年間30兆円のビッグ・ビジネスはなぜ生まれたのか。インディアンの歴史を跡づけ、その意義となおも残る困難を明らかにする。

内容説明

二〇世紀後半以降、保留地内に建設したカジノによって、インディアンは莫大な収益をあげている。二〇一六年にはラスベガスのカジノ収入を抜き、カジノ産業は実質的にインディアン社会の経済的・社会的・文化的自治の基盤となった。なぜインディアンがカジノを経営するようになったのか?アメリカとの関係からインディアンの歴史を跡づけ、「インディアン・カジノ時代」という新しい時代が到来していることを明らかにする。

目次

第1章 「インディアン」とは何か
第2章 アメリカの建国
第3章 アメリカの良心の揺らぎ
第4章 カジノとインディアン
第5章 インディアン・カジノ時代の到来
第6章 インディアンの自画像
第7章 インディアンはどこへ行くのか

著者等紹介

野口久美子[ノグチクミコ]
明治学院大学国際学部国際学科准教授。2009年、カリフォルニア大学デイヴィス校アメリカ先住民研究科博士課程修了。博士(アメリカ先住民研究)。専門はアメリカ先住民近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さすらいの雑魚

36
村枝賢一の傑作にREDがある。部族を軍閥に滅ぼされ独り生き残ったインディアンの復讐劇であり彼と仲間達の大河ドラマでもある。本作はRED達の闘争を別の形で継戦したインディアンの今を活写。銃に代え法律と知力で武装し勇気と情熱で人種差別を打払いカジノ産業を手中に収めた彼等は巨額の政治献金で合衆国政府に圧力を加え得る強力な政治力を蓄えた。ラコタ共和国の独立が潰されず在る事も納得な実力だ。長い敗走と屈辱から起ちあがり攻勢にでた先住民族達が歌うのは合衆国よ永遠にか赤い憎しみの歌なのか、ヲタの魂が震え刮目が止まらない。

活字スキー

30
【我々は一つの民族、一つの伝統、そして一つの国家である】現在、全米で240の部族が、500件以上のカジノを経営し、その総収益はかのラスベガスを上回るというインディアンの歴史をまとめた一冊。物理的、経済的、文化的な暴力によって生まれたアメリカという連邦国家の光と影。多くの資料と取材に基づいた丁寧な語りは、アメリカ史に限らず、古今東西そしてこれからの社会の在り方を考える上でも一読の価値あり。2021/03/29

かんがく

18
「インディアン」も「カジノ」もアメリカと聴いて連想する言葉であるが、この双方を結び付けてみたことはなかった。こういう思わぬ結びつきこそが読書の楽しみである。先住民でありながら白人たちによって土地を奪われて保留地に押し込められたインディアンが、自治権を活用してカジノ産業を拡大していく様はアメリカ史の描き方としてとても魅力的だ。カジノ収益が文化継承や社会福祉に使われる一方で、収益の分配をめぐって「非成員化」が進むというナショナリズム的な問題もあり、民族問題を考えるヒントが多数ちりばめられていた。2022/12/09

月をみるもの

15
侵略者/虐殺者の子孫たちが唱える「自由と民主主義」なんて欺瞞の極みと思っていたが、自分たちがアイヌや沖縄にしてきたこと/いましていることと比較すると、あちらのほうが千兆倍くらいマシ、、、ということがよくわかった。。IR も大阪とか横浜とか言ってないで、北海道と沖縄先住民限定にすればいいのに。2020/02/02

MUNEKAZ

14
なんとなくネガティブな印象のあるインディアン・カジノを、インディアンが連邦の補助金から経済的に自立する契機としてポジティブに捉えている。鍵は連邦政府が各部族を「 独立国」と見なして、条約を結び居留地に押し込めたこと。幾多の法廷闘争の経て、州の規制の及ばぬ大規模賭博施設を建設したインディアン部族は、そこで獲得した資金を自らのアイデンティティを維持するため、文化施設や教育関連事業に投資する。前半でしっかりインディアンの苦難の歴史を描くことで、彼らがカジノ事業で得た独立の意味合いがよくわかる。勉強になりました。2024/03/10

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