出版社内容情報
飛鳥寺、四天王寺、伊勢神宮などの古代建築群を手がかりに「日本誕生」に至る古代史を三次元的に一望する。
武澤 秀一[タケザワ シュウイチ]
内容説明
建築とは、権力者たちが駆使した政治的言語である―。日本誕生の舞台となる古代において建築は、権力者が自らの権威を明らかにし、体現する文明の壮大さ、美意識の優越を高らかに宣言する最大最強のメディアであった。飛鳥寺、法隆寺、四天王寺から本薬師寺、伊勢神宮式年遷宮にいたるまで、建築様式や構造、配置パターンのなかに、母系と父系、天皇と律令、ナショナリズムと文明開化、それぞれの葛藤と融合を見いだし、まったく新しい日本古代史を組み上げ提示する。
目次
1 開化(仏教公伝はどのような場でおこなわれたのか;仏教公伝とその後;飛鳥寺の出現;馬子の国家デザイン)
2 胎動(画期としての舒明王権;テロにはじまる大化改新;法隆寺は二度生まれた;「天皇」の用語法について;天智と天武のあいだ)
3 誕生(革命敢行;飛鳥凱旋;藤原京建設;後継の闇からアマテラスの成立へ;持統天皇の伊勢神宮;「生前退位」による「万世一系」)
著者等紹介
武澤秀一[タケザワシュウイチ]
建築家・著述家、博士(工学・東京大学)。1947年、群馬県前橋市に生まれる。東京大学工学部、同大学院をへて同大学助手。その後、建築設計事務所を主宰し東大、法政大学、放送大学などで非常勤講師。建築が政治・宗教・文化を牽引し、また舞台ともなってきたことに注目して現在、著作の執筆に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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こぽぞう☆
なおこっか
Yoshihiro Yamamoto
Eiji Nanba
のむ