ちくま新書
はかり方の日本語

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063441
  • NDC分類 815
  • Cコード C0281

内容説明

「おはじき一〇〇個」は「多い」のに、「一〇〇という数」は、「大きい」というのはなぜか?「今は平成一九年」とはいえるのに、「今は三日」といえないのはなぜか?同じく面積の話なのに「庭」は「広い」で、「ハンカチ」は「大きい」のはどうしてなのか?ふだん何気なく使っている「数」「時」「量」のはかり方を少しつっこんで考えてみると…。探るほどに不思議で、精妙な論理を持つ日本語の世界へご案内。

目次

1 数字と言葉(「豚肉三〇〇グラムは重すぎる」となぜ言えない;「10」を「じゅう」と読む不思議;出来事の数え方)
2 時の表し方(巡る時間、流れる時間;明治時代の「時」と「時間」;時が主役、人間は脇役 ほか)
3 量をはかる言葉(面積の言葉―「広い」と「大きい」;形から生み出される言葉;目立つ量、隠れた量 ほか)

著者等紹介

久島茂[クシマシゲル]
1949年、山梨県上野原市生まれ。早稲田大学大学院修了。静岡大学教授。専門は意味論・国語史。言葉の中で「物」と共に特別に扱われてきた「場所」の解明に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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まーれ

2
私が求めていたものとはちょっと違ったのでした。2011/10/04

kurumi

1
「物と場所」で数え方が変わる。なぜなのか、ということが書かれてないのでなんだか期待はずれ。日本語の数表現について書かれた国語学の本。2010/04/09

samandabadra

0
はかり方に関する認知的世界。おそらく日本であればこうだが、英語や他の言語では別だというところもあるのだろうなあ。とりあえず、日本語に関して知った後は、他言語のものと比較する手立てを考えよう 2016/07/18

Riko

0
図書館で借りた2015/10/18

編集兼発行人

0
量に関する日本語を通じて普段は全く意識しない認知の枠組を浮かび上がらせる考察。記号の種類により横書きと縦書きで表記のルールが違う現実。未来を「前」と「後」の何れに結び付けて捉えるかで別れる能動と受動。「物」性と「場所」性により量を表現する言語が分類されるという法則。球体を軸にして伸ばすか潰すかで導かれる量の表現と人間の視覚における発達の程度との相関。「上下」「水平」感による量の表現が形成するトライアングル。誰かに指摘されるまで決して思いもよらない「言葉の不思議」をマニアックに掘り起こし解析する類稀な珍書。2013/05/12

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