出版社内容情報
敗戦直後の戦災孤児や浮浪者、経済成長下のスラムや寄せ場、消費社会の中のホームレスやシングルマザーなど、貧困の「かたち」の変容を浮かび上がらせた労作!
内容説明
敗戦直後の貧困は「食べるものすらない」という「かたち」で現れた。こうした中で、戦争により生み出された浮浪者や浮浪児の一部は炭鉱へと送られた。そこで生まれ育った若者の多くは集団就職で都会へと出ていき、その一部は「寄せ場」の労働者となった。高度経済成長により実現した大衆消費社会は多重債務問題をもたらし、バブル崩壊はホームレスを生んだ―。戦後日本の貧困の「かたち」がいかに変容したかを描き出し、今日における貧困問題の核心を衝く。
目次
第1章 敗戦と貧困
第2章 復興と貧困
第3章 経済成長と貧困
第4章 「一億総中流社会」と貧困
第5章 「失われた二〇年」と貧困
おわりに 戦後日本の貧困を考える
著者等紹介
岩田正美[イワタマサミ]
1947年生まれ。日本女子大学名誉教授。社会福祉学、貧困論を専攻。中央大学大学院経済学研究科修士課程修了、日本女子大学博士(社会福祉学)。東京都立大学人文学部助教授、教授を経て、日本女子大学人間社会学部教授。2015年、定年退職。主な著書に『戦後社会福祉の展開と大都市最底辺』(ミネルヴァ書房、第二回社会政策学会学術賞、第四回福武直賞受賞)『社会福祉のトポス』(有斐閣、2017年度日本社会福祉学会学術賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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