出版社内容情報
◎「もうだめだ」ではなく「だいじょうぶ」を使う、◎悩むことと考えることを区別する、◎ユーモアを忘れない……自分の幸福を自分で決めるための45のヒント
内容説明
「もうだめだ」ではなく「大丈夫」を使う。心のバランスを失うことを恐れない。「頑張ったら夢はかなう」とは思わない。ユーモアを忘れない。ちゃんと寝ること…自分の幸福を自分で決めるための45のヒント。
目次
「どうにかなること」と「どうにもならないこと」を区別する
思い込みから少し自由になる
真っ白であることを楽しむ
判断を一時、保留してみる
若い時ほど保守的である
絶対の根拠はない
一瞬ではなく、状態を考える
悩むことと考えることを区別する
否定から考えてみる
本当に飢えてみる〔ほか〕
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年愛媛県生まれ。早稲田大学法学部卒業。在学中に劇団「第三舞台」を結成、以降、作・演出を手掛ける。1987年「朝日のような夕日をつれて」で紀伊國屋演劇賞、1992年「天使は瞳を閉じて」でゴールデン・アロー賞、1994年「スナフキンの手紙」で第39回岸田國士戯曲賞、2009年「グローブ・ジャングル」で読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞する。現在は「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」で活動中。舞台公演のかたわら、小説家、エッセイスト、など幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまご
7
すごく良かった。今年デンマークに行ったことなどをきっかけに幸せについて最近考えている中で本屋で目に止まり。この本には具体的に行動にうつせるヒントがたくさんあった。特に、どうにかなることとどうにもならないことを区別する。悩むことと考えることを区別する。一瞬でなく持続する幸せを持つ。このあたりはすごくいいヒントになった。悩みを問題として棚卸したら本当に行動に落ちていって、昨日今日ともうそれを起こして。1つの悩みは楽になった。自分の幸せを決めるのはわたし自身。私は何を幸せと感じる?2018/11/16
ふくみみ
6
世の中基準じゃなく自分の幸せってなんだろうと改めて考えさせられるが、今思いつくのはボランティアの尾畑さんかなぁ。尾畑さんの人生は何度もマスコミと交差するけど尾畑さん自身の歩みはそれに影響受けず自分で決めたことを自分ができる範囲でやり続けてるんだろうと思う。かたや自分は他人が絡むことにばかり注力してる気がする。自分で責任もって自分の歩くスピードを決めてそれに従って歩き、結果から努力を評価せずに認めてあげること。わかっちゃいるけど難しい。世の中に絶対の保証はないので難しいのは当然と思ってポジティブにいきたい。2018/10/27
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
3
ネガティブでめんどくさがりやで二言目には「私、頭悪いから」。私、鴻上さんが嫌いなタイプの人間どんぴしゃ…!!/この本の主旨をまとめた一言は「幸福をつかむためには、考えるしかない」かな?あと、「当たり前のことをきちんとやることが大事だし、それが人間なかなかできない」。/「どっちを選ぶ方が自分にとって得かな?」と考えたらいいのかな、と思った。分岐点にさしかかった時、「もうダメだ」、「(根拠はなくとも)大丈夫!」どっちの心構えでいくのが得かとか。2023/03/21
mondo
3
同著者『「空気」と「世間」』と被っているところも多かったが、日頃からモヤモヤ感じていた違和感をきれいに言語化してくれていてスッキリした。これぞ「本を読んで思考が整理される」というやつだなと感じられた。著者のまとめ力に感謝。【印象に残った言葉】順番がつけられない人は、とにかく努力します。あれもこれもがんばり、あたふたして、必死になります。沢山の荷物を抱えて、いろんなことを同時にやろうとし、結果的にうまくいかないのです。順番をつけるということは、切り捨てることです。2021/04/12
take
3
地に足の着いた幸福論。穏やかな筆致だが、鴻上さんがこれまでの人生で経験した色々な葛藤が滲み出ているような気がした。2020/05/29