内容説明
覇権主義を露わにする中国、狡猾外交を繰り返す北朝鮮、急速に左傾化する韓国、ますます追いつめられる台湾…。激動する東アジア情勢のなか、なぜ日本だけが無為無策なのか。言葉だけの「改革」をふりかざす政権への、訣別の辞。注目のジャーナリスト・桜井よしこの最新時論集。
目次
第1章 この首相に日本を任せられるのか(小泉首相、北朝鮮外交の本末転倒;人質をカネで買い戻す国 ほか)
第2章 問題解決能力を失った国家(核燃料再処理施設計画が示す国と企業のご都合主義;意図的に活動中止する北朝鮮の狡猾 ほか)
第3章 恐るべき中国の覇権主義(領海侵犯に秘められた中国の狙い;米国経済の悪化に対する日本の賢い対応とは ほか)
第4章 日本を危機に陥れる東アジアの激動(六ヵ国協議で脅しと妥協を駆使する北朝鮮外交;中国の膨張主義に日米台で対処せよ ほか)
著者等紹介
桜井よしこ[サクライヨシコ]
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、アジア新聞財団「DEPTH NEWS」記者、同東京支局長、日本テレビ・ニュースキャスターを経て、現在はフリー・ジャーナリスト。1995年に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、98年には『日本の危機』(新潮文庫)などで第46回菊池寛賞を受賞
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感想・レビュー
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ceskepivo
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欧州と違い、東アジアでは主権国家が国民の安全と繁栄を確保する基本であり、自国に危険をもたらすのは、遠い国ではなく隣国である。そういった緊張感を改めて認識させてくれる本だ。「(中国は)必要ならいつでも対日歴史カードを使うのだ。不必要なら引っ込める。だからこそ重要なのは、日本が揺らがないことだ。」(136頁)短命内閣を中国はどう見ているのか。また、再処理施設稼働問題について「科学技術を信じる楽観主義は十分な慎重さを伴って初めて信頼に足るものになる」(97頁)は、今後の原子力政策を考える上で肝に銘じたい言葉。2011/05/01
tooka
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内容は軍事関係が多めで他には「日本国内」「対中国」「台湾」あたり。2006/02/28
depo
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図書館リサイクル本。 内容は古いが、その指摘は現在にも妥当する。2019/10/08