内容説明
「週刊ダイヤモンド」好評連載エッセイ(2003年4月~2004年4月)に大幅加筆。「疑うこと」を忘れた現代人へ。見慣れた視点をずらすと、真実が見える。
目次
1部 常識に対する疑いが社会を前進させる(世の中を見る三人の視点;どちら「側」かを変えてみよう;分からぬことを率直に聞く勇気;地動説を疑ってみよう;人と違うことをやってみよう ほか)
2部 日本経済は二一世紀型グローバリゼーションに対応できるか(現実化するジョークの悪夢;リーダー不在で漂流する日本;ビートルズ的共同創造の可能性;共通通貨の落とし穴;豊かな国がなくしたもの ほか)
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年、東京に生まれる。63年、東京大学工学部卒業。64年、大蔵省に入省。72年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)などを経て、2004年4月よりスタンフォード大学客員教授。専攻、ファイナンス理論、日本経済論。著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、各務財団賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kenji Ogawa
0
いいことが書いてある2015/07/13
Yuji Terazawa
0
【 2014年読書日記 】 時事問題などを経済学的視点から綴ったエッセイ。国債費と社会保障費に圧迫される国家予算の現状を予言するかのような文章や、食料自給率論議に待ったをかけるような文章、日本のマスコミの体たらくを指摘する文章など、実に「まともな」議論が展開される。 ところで、本書は10年前の本である。にもかかわらず、本書に書かれていることことの多くは、今の日本にもそのまま当てはまる。この国はこの10年、何ら進歩も変化もしていないようだ。2014/12/03
tetsu
0
★4 わかりやすい表現で著者の頭の良さが伝わる。視点をずらす、疑う、真実を見る。なかなかよい。2005/02/03