出版社内容情報
カンボジアを安全に旅するガイドついに登場。交通,ホテル,治安の情報に加え,アンコールワット遺跡群もカラーで徹底解説。
内容説明
見る者を圧倒せずにはおかない巨大遺跡群が、さらに一歩二歩踏みこめば、驚くべき物語を語り出す。最新学説を紹介しつつ、ヒンドゥー世界全体を見つめる広い視野と、人々の生活の細部を見逃さない探求心で、アンコールの謎に迫る。
目次
第1部 アンコール・ワット(太陽を取り込んだ究極の演出;回廊に秘められた神の時間;神々を支配した大王;神殿で再生される人間の歴史)
第2部 森と水の神話世界(アンコール発祥の聖地―クーレン山;宇宙を支配する者の舞台―アンコールの大型遺跡;ヒンドゥー宇宙を再現した都城―アンコール・トム;王が所有した豊饒の水―アンコールの聖池;東南アジアのカイラース―ラオスのクメール遺跡 ほか)
著者等紹介
樋口英夫[ヒグチヒデオ]
日本写真家協会会員。1948年生まれ。文化庁芸術家在外研修員として、ネパール・トリヴヴァン国立大学でヒンドゥーの図像学を学ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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夏音
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思いがけず最高の一冊でした。アンコール遺跡群の基礎知識と、研究に基づくあらゆる雑学を網羅し、さらに筆者自身がその足で赴き、見、感じ、発見した事実が集約されています。①注記の説明が非常に親切②本文と注記スペースの二段構成で見やすい③白黒とはいえ見開きの写真ページが何ヶ所もあり、注記スペースにもふんだんに写真があり(さすが写真家)、飽きさせない④文字が一般書よりやや大きいこういった体裁なので分かり易く、雑学好きには楽しく読めます。旅の前に読んだので、ガイドさんの説明が物足りなく感じたほどです。2014/01/04