内容説明
DCF法を20のステップで具体的に解説。日本企業の事例をもとに、DCF法による企業価値評価の実践法を詳細に紹介。
目次
第1章 企業価値評価の実践プロセス(企業価値評価のフレーム;過去の業績分析;資本コストの推計;将来キャッシュフローの予測;継続価値の計算と企業価値の算定)
第2章 基本ケース―東京製鉄
第3章 事業部別ケース―カゴメ
第4章 詳細分析ケース―三共
著者等紹介
鈴木一功[スズキカズノリ]
1961年熊本市生まれ。1986年東京大学法学部卒業後、富士銀行入社。1990年INSEAD(欧州経営大学院)MBA(経営学修士)、1999年ロンドン大学(London Business School)金融経済学博士(Ph.D.in Finance)。富士銀行にてデリバティブズ業務を担当の後、富士コーポレートアドバイザリーM&A部門(現みずほ証券)チーフアナリストとして、企業価値評価モデル開発等を担当。2001年4月より中央大学専門職大学院国際会計研究科(アカウンティングスクール)教授。現在同大学院にて企業金融・企業価値評価の講義を担当するかたわら、みずほ銀行ALCソリューション部の企業価値評価外部アドバイザー。『証券アナリストジャーナル』編集委員会委員
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感想・レビュー
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nekozuki
10
エンタープライズDCFの実践方法を実例を用いて解説する本。日本の企業を題材として実際に評価をする解説書が少ないため非常に参考になる。 特に、複数事業を有する企業の評価の仕方は勉強になった。 一方でモデルの作り方(ex.BS科目を全て売上から予測)や継続価値の求め方等は、実務とはやや乖離があるように思う。2021/11/23
超運河 良
7
企業の価値は将来、生み出すキャッシュフローで決まる。継続価値を見抜くことで実際の企業の価値や買収価格が適正なのかがわかる。過去の決算書で一番大事なのは屋台骨のビジネスが他業種の影響を全く受けずこの先も同じ屋台骨で永続的に継続できるかが容易に理解出来る事が大事。生産性の量的成長、資源配分による再投資、資産効率、非戦略部門の計画的な売却によりキャッシュフローを次の成長分野に入れて実際に成長してるかを見るとキャッシュの面でのメネジメント評価も容易に出来る。ビジネスは継続していくことでキャッシュを生み価値を上げる2015/09/02
baboocon
1
☆☆☆2009/03/15
Shiro
0
DCFに特化した企業価値評価解説書です。1章でキャッシュフロー計算、WACC計算方法について丁寧に解説した後は、実際の企業用いたケーススタディという構成になっています。ケーススタディでは、財務諸表の項目レベルでどのように将来値を予測すべきかが詳細に語られており、非常に実践的な内容となっています。
mobiile
0
WBS鈴木さん2020/11/02