ゲノム敗北―知財立国日本が危ない!

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ゲノム敗北―知財立国日本が危ない!

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478240977
  • NDC分類 407
  • Cコード C0036

内容説明

「人類が手にしたもっとも重要な地図」―ヒトゲノム解読の完了に、米国大統領は最大の賛辞を贈った。しかし、国際チームで取り組んだはずの、このプロジェクトにおける日本の貢献は、わずか6パーセントにとどまった。その背景には、類まれな先見性と独創性を持つ異能たちを潰し続けた、日本の特異なシステムがあった。「日本人に独創性がないのではなく、日本という国に独創性の芽を摘んでしまう風土がある」魂の叫びにも似たこの悔恨こそ、知財立国を標榜する日本への痛烈な警告である。

目次

プロローグ 国際ヒトゲノム計画成功の陰に
第1部 痛恨
第2部 負の構造
第3部 胎動
第4部 教訓
エピローグ 偉大なる奇人、変人、和田昭允の遺産

著者等紹介

岸宣仁[キシノブヒト]
経済ジャーナリスト。財政・金融、知的財産権、また、研究開発やモノづくりと産業競争力をテーマに執筆活動を続けている。1949年生まれ。東京外国語大学卒業後、読売新聞社に入社。横浜支局を経て経済部に勤務し、大蔵省、通産省、農水省、経済企画庁、日本銀行、重工クラブなどを担当。91年に独立し現在に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

21
#説明歌 ヒトゲノム解読貢献日本は6%多いか少ないものか2017/08/10

海野藻屑

1
日本は独自の科学的見解をもちながらもその先端には立っていない。2017/05/03

おもしろきこともなき世に

1
何が大切なものなのか、それを見極める術がこの国には欠けているのかもしれない、そう考えさせられた一冊。危機を認識した時の底力はまだ残っていると信じたいけれど、危機を危機と感じる感度の低下が起きていないだろうか。2014/09/10

かんば

1
国際的に取り組んだヒトゲノムの解読。しかしこのプロジェクトにおける日本の貢献はわずか6%であった。日本には先見性と独創性の種を壊す負の構造が存在する。今後、日本が相手にするのは、知財戦略の20年先を行くアメリカともはや模倣大国としてバカにできないぐらい急速な勢いで成長する中国。日本が知財立国として世界で戦っていくには政府が本気でこの問題に取り組んでいかないといけない。そんなメッセージがこの本にはあります。ぜひ!2011/01/22

H.Kimura

0
日本の学界と社会構造に巣食う病巣がここに暴かれている。奇人変人を尊重できるかは自然科学以外の場面でも問われるべき課題と言えよう。2012/02/03

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