感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
88
三菱総研が出している季刊誌。今号のテーマは「マテリアル革命〜知材誕生」、「知財」ではなくて「知材」というのがポイント。講演を聴く機会があったのだが、ITの分野などではアップルやサムソン、グーグルなどに完全に置いていかれている日本の企業。だがそれを支えるマテリアル分野では、まだまだ世界の中でも先端を走っている。今後ソフト面がより進歩するとそれを実現する為にはハード(素材)の革新がより重要になってくるだろうとのこと。日本の技術もまだまだ捨てた物ではない、後はそれを支えるソフトをうまく取り入れることができるか?2017/11/25
人工知能
4
そこそこ面白かった。たとえば自動車の軽量化において鉄→アルミへの置き換えのさらに先に炭素繊維への置き換えがあるが、そこで鉄鋼材料の溶接と同じ発想でモノをデザインするのではなく、炭素繊維は接着に独自の技術があるので、材料を基にして車をデザインする。そんなマテリアルベースでの発想でモノをデザインしていく記事が面白かった。あとは電池ビジネスで、IoTとセットにして電池を乗せて走った分だけ料金をとり、スタンドなどでパックごと交換する、という電池ビジネスも面白い。あとはバイオミメティクス。2017/09/28
kumt
0
目的と感想 材料分野での研究方法革命の件をサーベイするため購入。 計算機科学との融合が今後5〜10年でのキーになる予感がする。 内容 その材料を見つける部分では米中に水をあげられているが、どうつくるかのプロセス部分では日本に部があるね、との主張が目立つ。 また、材料だけでなく周辺分野についての聞き取りも掲載されている。 どういった製品を作るのか?、計算機科学主導の開発ツールの動向は?、データセットの入手をどうするか?、今はどんな材料がありどの分野が注目されているか?など。 2018/04/15