出版社内容情報
アメリカへの新婚旅行と故郷・土佐の国への旅行。坂本龍馬と許嫁・千葉佐那は刀剣「陸奥守吉行」と巻物「北辰一刀流長刀兵法目録」に宿り、生前に果たせなかった二つの約束を果たした。疾風の如く駆け抜けた龍馬と千葉道場ゆかりの佐那の一生を追いながら、二人が実現した“大きな愛の力”を表現した物語。
内容説明
龍馬は名刀「陸奥守吉行」に魂を宿し、佐那は「北辰一刀流長刀兵法目録」に魂を移して悲願を達成し、一世紀否をかけて「愛の安住地」を求めた。
目次
第1章 龍馬と土佐の人々
第2章 運命の出会い
第3章 時代の激流へ
第4章 残された佐那女
第5章 名刀に魂を委ねて
第6章 約束の地、アメリカで
第7章 土佐からの使者
第8章 最後の約束を果たすために
著者等紹介
北村精男[キタムラアキオ]
高知県香南市赤岡町生まれ。高校卒業後、高知市の建設機械レンタルと機械施工会社に8年勤める。1967(昭和42)年に株式会社技研製作所の前身となる高知技研コンサルタントを創業。全国圧入協会(JPA)、国際圧入学会(IPA)を創設し、一般社団法人高知県発明協会会長や一般社団法人高知県工業会会長などの公職を歴任。2002(平成14)年に紫綬褒章、2011(平成23)年には旭日小綬章(発明功労)を受章。創造広場「アクトランド」オーナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫
1
「坂本龍馬」亡き後の許嫁「千葉佐那」を描いたヒューマンドラマ…と思ったら、そんなことはぜんぜんなかった! アメリカで発見されて日本へ里帰りした龍馬の愛刀「陸奥守吉行」と「北辰一刀流長刀兵法目録」の数奇な変転。刀剣と巻物の行方をそのまま描いても味気ないとの判断なのか、まさかの擬人化! 生前に結ばれることのなかった龍馬と佐那の魂魄が遺物に宿って、二人で海を渡る。お龍さんは涙(泣)であります。表紙はライトノベルっぽいですが、どちらかといえば児童書?と思いきや、どうやら展示施設での販売用だった模様…。星3つ。2018/04/10