出版社内容情報
ニーチェ、サルトル、キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパース!あの偉大なる哲学者たちが、現代的な姿になって現れ、高校二年生の主人公アリサに、“哲学する“とは、何かを教えていく小説。
原田まりる[ハラダマリル]
内容説明
哲学エンターテインメント小説登場!!京都を舞台にした、人生の意味を追求する哲学の巨人たちと、哲学を知らない17歳のアリサの成長を描いた感動ストーリー。
著者等紹介
原田まりる[ハラダマリル]
作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター。1985年京都府生まれ。哲学の道の側で育ち高校生時、哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
416
まあまあかな。哲学本としての分かりやすさは中くらい。ストーリーはイマイチ。キャラ付けはビミョー。あくまで西洋哲学の自己啓発的な側面を主張している人物だけが登場してくるが、やはり西洋哲学はそれ以前の基礎知識がないと「なんとなく」でしか理解できないような気はする。イマイチどういう人が何を目的にこの本を読むのかはよくわからないが、タイトルや装丁の作り方はうまいと思う。巻末にまとめのようなものもあって作り字体は丁寧。でも、人に薦められるほどではないかな。2016/12/10
tenori
60
表紙のイラストに怯むな。「難解で敷居が高そう」そんな哲学に対して抱きがちな先入観を覆してくれる良書。小説仕立てで、ラノベの如く読みやすい。家族や友人とのコミュニケーションや恋愛観といった誰もが悩んだり考えたりすること。哲学者のニーチェが現れ哲学を教示してくれるという破天荒な物語ですが、入門書としてここまでハードルを下げてもらえると興味を持つ人も増えるのではないでしょうか。ニーチェだけでなくキルケゴール、ショーペンハウアーなども現代風にキャラ設定されて登場し指針を与えてくれる。答えのない学問って面白い。2021/05/24
舟江
43
図書館で目に入り、哲学が記憶に残っていないことから読んでみた。ごく若い方か、暇つぶし目的で読むのには面白いと思う。とにかく自己満足のためにしかならないと思った。2020/04/11
紅香
29
『祝福できないのなら呪うことを学べ』byニーチェ。本来すでに知ってたものを理解させるもの=哲学。中でも人を傷つけるのは悪いこと。なぜ?から展開する世界は力のせめぎ合いで満ちている視点はまさに私達の生活に直結している。資本主義と自然、人間対コロナ。今見てる結果は力がせめぎ合った結果に過ぎない。街も、植物も、文化も何一つもれなく。京都の町の美味しいものとゆかいな仲間たち…いやいや、豪華キャストで贈る、孤独も喜びも死も、ギュギュギューっと詰まったとっておきの一冊。哲学って楽しい。本音を言ってくれる友達みたいだ。2021/09/22
Porco
27
ニーチェだけではなくて、キルケゴールもショーペンハウアーもサルトルもヤスパースも出てきます。読みやすいし、それぞれの人が考えていたことも咀嚼されて簡潔に書いてあるし、彼らの哲学を知るとどういう気分になるかも書かれていて、なかなかいい本ではないかと思いました。すでに知っていることに気づかせてくれる本、ということでいいのでしょうか。2016/10/14