金融に未来はあるか―ウォール街、シティが認めたくなかった意外な真実

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478068403
  • NDC分類 338
  • Cコード C0033

出版社内容情報

世界最高水準の知性によるまったくなかった斬新なマネーをめぐる解釈。いま、経済と金融を読み解く最重要ビジョンがここに

内容説明

「ケイ・レビュー」で日本の金融庁をも動かした最強エコノミストが書きおろした世界的問題作。金融主義の終焉を告げる。

目次

なぜ、金融機関は儲かっているように見えるのか
第1部 金融化―異世界のはじまり(金融化に至る短い歴史;リスクと「金融のイノベーション」なるもの;頼りない金融仲介機能;投資銀行のおぼつかない利益)
第2部 遷ろいゆく金融の機能(世界の余剰資金は、どのように配分されているか;預金は、どうすれば守れるのか;資産運用会社が中心となるべきだ)
第3部 金融システムをどう直すか(改革にどうしても必要なもの)
金融の未来はどこに

著者等紹介

ケイ,ジョン[ケイ,ジョン] [Kay,John]
1948年スコットランド生まれ。エジンバラ大学、オックスフォード大学を卒業後、同大で講師として経済学を教えた。その後、英国で最も信頼されるシンクタンクである財政政策研究所でディレクター、オックスフォード大学のサイード・ビジネス・スクールの初代ディレクターなどを務める一方、多くの企業の取締役を歴任した。英国政府から請われて証券市場改革案(ケイ・レビュー)を作成するなど専門家の立場から公共政策に関わり、大英帝国勲章を受章している

薮井真澄[ヤブイマスミ]
共同通信社経済部担当部長。慶應義塾大学文学部仏文科卒業、地方テレビ局、外資系銀行を経て共同通信社に入社。経済記事の翻訳に携わるほか、ロンドン支局勤務を含めて主に金融市場の取材を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

88
最近の状況を書かれていて参考にはなりますが、あくまでアメリカ金融業界を中心に分析しておりそれが日本に当てはまるという気はしません。この中で分析の対象としている銀行は投資銀行で日本で言えば、証券会社とホールセール部門の銀行を合わせたようなものですので日本の銀行とは異なる気がします。ただ現状分析の視点は面白いと感じました。2017/08/23

Willie the Wildcat

55
金融界は特別な存在なのか?金本位制崩壊が自由化となり、FICCももれなく転機。詐欺、無責任など、時に辛辣な金融界の評価も、当たらずも遠からずという感。護送船団もモラルハザードの一端。政治に対するカネの影響力は諸刃の剣だが、使い方次第。踏まえて、著者の唱える金融の本質、「奉仕」。本著最後の一文は、金融界を憂う親心という感。直接的に新たな価値を生み出すことが全てではなく、生み出すのを真摯に支援するのがミッション!2018/04/25

TATA

35
非常に面白く読めた。昨今の超高給待遇を得ている一部金融機関のトップマネジメント層について本来の金融業のなすべき業務に立ち返り、社会に貢献せよと痛切に訴える。マスマーケットの顧客にリスクを転嫁し高い報酬を得ることは本来の顧客本位ではないとする理屈は最近よく目にする論調。では金融はどこに立ち返る?ということに一定以上の示唆が与えられている点は興味深い。営利主義に一線を画して公益性を見た上で社会に信頼、尊敬される職業人になろうよ、要はそういうことと理解しました。2018/04/09

DEE

8
すごく難しい内容だった。 投資銀行は先の金融危機からは殆ど何も学んでいないし、国ももっとキツい注文をつけることが可能だったのにそれをしなかった。 数千億とかいう莫大な罰金を払っても、それは所詮「人の金」であり、投資銀行の運営に大した影響はなかった。 次の金融危機の時までに、金融というものがもっと単純で本来あるべき誠実なものになっているか。 疑問ではあるけれど。2018/03/12

プラス3

5
要するに絶対に潰れたらダメな銀行(決済サービスや融資するとこ)が、潰れること(株だのオプションだの)をするから、あんな事が起こるわけで。だから潰れたらダメなとこ、潰れてもいいとこを分離して・・・タレブの『反脆弱性』と同じやな。それと、他人の金でギャンブルしておいて「儲けは自分のもの、損は他人のもの」という給与体系の見直し。2018/02/19

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