「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる

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「超」情報革命が日本経済再生の切り札になる

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478068236
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

世界の成長から取り残される日本。このまま誤った政策を続けていけば、日本経済はアメリカ型の高収益経済から遠のき、中国型の低収益経済に転落しかねない。いま金融緩和の時代が終わり、新しい技術が経済成長の源泉となる中で、日本経済が生き残る道を提示する。激変する社会から取り残されないためにも必読の1冊。

内容説明

人工知能、ビッグデータ、IoT、ブロックチェーン、Airbnb、Uberの登場で、経済・社会が一変。このままでは日本経済は中国化する!

目次

第1章 人工知能とビッグデータが広げる可能性
第2章 新しいITサービスが変える市場経済の姿
第3章 本格的利用が始まったビットコイン技術
第4章 成長するアメリカと停滞する日本
第5章 日本が新技術を取り入れるための条件
第6章 アベノミクスでは日本は復活しない
第7章 投機の時代の終了

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書に『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

84
野口さんの本、5冊目。乱暴にいえば、日本経済を救うには、新しいテクノロジーでサービス業に力を入れよと言う本。製造業に身を置くものとしては、なんとも歯がゆい気もするが、時代なんだろうなぁ。◆AIやビッグデータが技術体系の根幹を揺るがそうとしている。アメリカはこの潮流にのったが、日本ではまだ重要さが分かっていないという。新興国の工業化が進む中、目指すは新技術を活かした新しい事業分野を伸ばすべき。日本に必要なのは政府が必要以上に関与せず、規制緩和をすべき。安全保障も武力に拘り過ぎる。防ぐべきはサイバー攻撃だ。2019/12/10

Miyoshi Hirotaka

33
中国がわが国の産業構造を模倣した結果、二国間で長期的な平準化が進んでいる。規模拡大を追求するだけでは長期的に衰退する。産業構造を変えるには、新産業の創出が不可欠。それには、人材面と資金面でリスクに挑戦できる環境づくりが決定的に重要。一つはファイナンス。収益化が見込めない段階の事業のスタートアップを支えるファンディングの仕組みが重要。もう一つは労働市場。失敗しても新しい仕事につける仕組みが必要。人々がリスクに挑戦しなければ成長はあり得ない。わが国は、量的拡大ではなく、質的向上と企業価値の向上を目指すべきだ。2017/03/08

kiki

5
協調フィルタリングの技術が高まっている。ニューラルネットワークの発達によるもの。類似の人間の行動を参考にして、その人にあった情報を提供する。Amazonで物を購入した時に「他の人はこんなものを買っています。」と表示されるような技術である。今後は、インターネットで漠然とした情報を打ち込むことで知りたい情報を提供する仕組みが流行りだす。ディープラーニングの活用も進んでいる。エパゴギクスという会社が、脚本から映画の興行成績を事前に予測するアルゴリズムを開発し、見事な的中率を叩き出している。2017/02/11

りょうみや

4
2つのウェブ連載ものを編集した内容なので、全体的に本としての統一感に欠けるが、日本のIT技術、産業構造、経済がなかなか危険水域であることはよくわかる。2016/04/06

mm71

3
1章から3章の「超」情報革命の解説がとても面白いです。人工知能とビッグデータの可能性、Uber, Airbnbの新しいITサービス、ITが生むフリーランサー、ブロックチェーンの可能性(ナスダックの未公開株市場等金融機関が利用開始、IOTとの組み合わせ利用等)。4章では、これらの新しい作業が生まれるアメリカと停滞する(工業国のまま)日本の産業構造の比較。残りは、おなじみのアベノミクス批判です。2015/12/14

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