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内容説明
地方創生の切り札!農地の上の太陽光発電「ソーラーシェアリング」のすべてがわかる。故郷で、田舎で、里山で―ゆるりと豊かに生きる知恵。
目次
序章 白い山、ふたつの災害
第1章 里山に生まれて(「白い山」から革命を起こす!;私のルーツは中山間地域 ほか)
第2章 今地方で何が起きているのか(オープンマインドが魅力の福岡は「第三のふるさと」;農業はフィットネスだ! ほか)
第3章 ソーラーシェアリングのすべて(2011年3月…電力危機の事態に固まった決意;最初のチャレンジ ほか)
第4章 未来への展望と課題、そして期待(ソーラーシェアリング普及に向けて;初期投資をどうまかなうか? ほか)
著者等紹介
中村鉄哉[ナカムラテツヤ]
株式会社ルネサンスエコファーム代表取締役社長。ルネサンス・プロジェクト代表取締役社長。中小企業診断士。宅地建物取引主任者。1959年山口県防府市生まれ。1984年に北海道大学経済学部卒業後、三井物産株式会社に入社。金属や不動産開発などの部門を経たのち九州支社に異動。焼酎事業を始める。2006年に三井物産を退社後、株式会社ルネサンス・プロジェクトの代表取締役社長に就任。2010年「株式会社ルネサンスエコファーム」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
55
土地、それも地方の農地の二重利用。新しい利用の仕方。太陽光発電のパネルの元、農業を行う。チョット既に古い内容となっている。しかし、それを実現する為の交渉については頷くものがあった。農地法による壁。行政の前例がないとする壁。地方独特の濃厚かつ独特な人的コミューンによるある意味間違ったコネクションが横行し、間違った方向に誘導されていってしまうという壁。こうしたことに取り組んでいる者の1人としてハッキリ言おう。10年も経てばそこに何人住んでいることになるんでしょうか?今を貪っているだけではもう無理なのでは?2019/05/12
壱萬弐仟縁
26
シャッター通り、人気ない中心市街地、工場撤退、少子高齢、耕作放棄地(13頁)。著者の原点は中山間地域(23頁)。V字谷の徳地町は林業が主産業。盆地に集落点在。棚田、段々畑が特徴(24頁)。典型的中山間。細々と自給自足する高齢者が減り、獣害に悩む(30頁)。この悩みも以前から根深い。著者の一押し本は内村鑑三『後世への最大遺物』(36頁)。他北大出身ゆえ『武士道』。『五輪書』、『不毛地帯』(40頁)。コンパクトシティで地方の特性、多様性を失う懸念(63頁)。 2015/01/25
かつどん
6
農地の上にソーラーパネルを設置してしまおうという驚きの発想! えっ?作物育つの?とか農地ってそう使っていいの?とかもろもろの疑問が起こります。 本書でその歩みが記されてます。著者の中村鉄哉さん、地方での暮らしや、実体験から地方をなんとかしたい、自身の故郷を盛り上げたい。という熱烈な思い。そこから、ソーラーシェアリングという発想にたどり着き、立ちはだかる様々な壁を乗り越え、 地方活性化に情熱を、注いでいきます。 デメリットも考えられるけど、農業を活かす具体案として意味は大きいなと。2017/06/24
ゆうろ
5
ソーラーシェアリングとは、耕作放棄地などで作物の栽培や、養鶏などの営農を続けながら、太陽パネルを設置し、売電収入も得ようとするもの。この仕組みは単純だけど面白い試みだと思う。 個人的には、最初の設備投資が高いので、そんなにお金が無い人達が少しずつお金と労力を出し合って、リスクを低くしつつ、作業を楽しめるような仕組みがあれば(無いのなら作って)、試してみたいと思った。 ソーラーシェアリングの内容は面白いが、ビジネス用語、横文字の乱用、自分史、が無ければもっと良い本になったのではないかと思う。2014/11/26
kiriya shinichiro
2
この人の伝記本(電気本でなく)として読むと、とても面白いと思う。この人が、ふるさとで発電しようとしてぶつかった壁のいくつかは、日本が抱えてる根本的な問題だったりするので、実際に発電の採算がとれるかどうかというより、一案としてもっと試されていいと思う。地方創生ってそんな簡単なことじゃないからね。2016/06/30