ハゲタカ外伝 スパイラル

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478029374
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2007年9月、東大阪の中小メーカーマジテック創業者にして天才発明家の藤村登喜男が急逝する。通称“博士”の彼こそ、芝野健夫に事業再生家として歩むきっかけを与えた恩人だった。芝野はマジテックを救うべく、大手電機メーカー・曙電機から転じて奮闘する。しかし、後継者問題やクライアントからの締め付けなど、ものづくりニッポンを下支えする町工場に降りかかる難題と、自己の利益を優先する金融機関の論理に翻弄され、苦境の渦に飲み込まれていく。再生浮上のきっかけをつかんだと思った矢先、リーマンショックが発生。想定外の余波に襲われ、絶体絶命のピンチに陥る。捨て身の最終戦を前にして、鷲津をも巻き込んで、芝野は決死の反撃を決断する―。『ハゲタカ』シリーズ本編の裏に秘められてきたストーリー。

著者等紹介

真山仁[マヤマジン]
小説家。1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、企業買収をめぐる熱き人間ドラマ「ハゲタカ」で2004年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

116
ハゲタカシリーズの外伝ということで、おもに鷲津よりも芝野と銀行時代の芝野の元部下(やめさせられ恨みを持っていて現在は信組勤め)とのやり取りが中心となっています。バブルの時代の銀行マンには芝野の部下のような人物がかなり多くいたようです。私も友人から聞いていてまさにありなんと思いました。2017/07/10

starbro

102
ハゲタカシリーズをミーハーっぽく感じていて敬遠していたのですが、最近真山仁の新作を何冊か読んでいるため、その流れでハゲタカシリーズの最新作を初めて読みました。リーマンショック前後の中小企業、金融機関、外資ファンドの動きがリアルに描かれていて納得しながら読みました。今回のテーマは派手さはありませんでしたが、主人公の芝野を中心に人物が良く書き込まれていて、経済エンタティメント小説として佳作に仕上がっています。今秋連載開始のハゲタカ5にも期待したいと思います。2015/08/02

Yunemo

83
「ハゲタカ」って、04年発刊だったんですね。なんだか遠い昔に思えて。世界の経済情勢は、巡り巡って現在の時代背景に。本著、「レッドゾーン」と「グリード」のサイドストーリー、07~08年の出来事。当時の金融・経済を背景とした、モノづくり業の厳しさを改めて実感、今の時代も変わらぬ困苦。鷲津、芝野、両者を育てた藤村、それぞれの人間性を表に出した物語として理解。最先端にいながら、どこか浪花節的感覚が嬉しい。チャレンジ精神と現実直視という二律背反する考え方の両立、この課題の具現化に悩み苦しむ各人に改めて敬服して読了。2015/07/05

幹事検定1級

57
久しぶりに新作のハゲタカを読みました。今回の作品は初回から登場する芝野さんが現在、取締役を勤める大阪の中小企業を外資から救う物語。芝野さんが過去に手掛けたお話も出てきますが、読みながら少しずつ思い出してきました。鷲津の登場は少しだけですが、最後はやはりもってきますね。次作は鷲津の壮絶なあばっれぷりをまた見たいですね。真山さんのこのシリーズはやっぱり面白かった。(図書館本)2015/10/30

kotte

52
ハゲタカ外伝は芝野さんが主人公でマジテック再建の話です。レッドゾーンとグリードのサイドストーリーなので、事前に読んだ2冊と本書のストーリーが合わさり、とても楽しく読めました。現在、ハゲタカ5シンドロームが連載中ですが、マジテックが無くなり、身軽になった芝野さんが活躍されるのでしょうか。ハゲタカ5の単行本が出たら読みたいですね!2017/03/08

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