出版社内容情報
北極海に眠る資源争奪戦に明け暮れる石油メジャー、治水テクノロジーを「沈む島国」に売り込むオランダ、水と農地を買い漁るウォール街のハゲタカ……壊れゆく地球すらビジネスチャンスに変わる「新しい現実」を全米注目のジャーナリストが追う。あらゆる紙誌で絶賛の嵐を巻き起こした現代の「必読書」、ついに上陸
内容説明
ニューヨーカー、ウォール・ストリート・ジャーナル、ネイチャー、GQ、ワイアード、タイム…絶賛!ついに日本上陸!氷の下の資源争奪戦に明け暮れる石油メジャー、水と農地を買い漁るウォール街のハゲタカ、「雪」を売り歩くイスラエルベンチャー、治水テクノロジーを「沈む島国」に売り込むオランダ、天候支配で一攫千金を目論む科学者たち…。日本人だけが知らない地球温暖化ビジネス。
目次
第1部 融解(コールドラッシュ―カナダ、北西航路を防衛す;シェルが描く2つのシナリオ―気候変動を確信した石油会社は何を目指すのか;独立国家「グリーンランド」の誕生は近い―解けるほどに湧き出す石油、露出するレアメタル;雪解けのアルプスをイスラエルが救う―人工雪と淡水化というおいしいマーケット)
第2部 旱魃(災害で利を得る保険ビジネスの実態―保険会社AIGと契約する民間消防士;水はカネのあるほうへ流れる―投機対象になった「次世紀の石油」;農地強奪―ウォール街のハゲタカ、南スーダンへ;「環境移民」という未来の課題―「緑の長城」が防ぐのは砂漠化か、それとも移民か)
第3部 洪水(肥沃な土地に「逆流」する脅威―バングラデシュからインドへの移民が後を絶たない理由;護岸壁、販売中―オランダが海面上昇を歓迎する理由;地球温暖化の遺伝学―デング熱の再来で盛り上がるバイオ産業;テクノロジーですべて問題解決―気功工学信奉者たちの楽観的な未来)
著者等紹介
ファンク,マッケンジー[ファンク,マッケンジー] [Funk,McKenzie]
アメリカ・オレゴン州生まれ。スワスモア大学で哲学、文学、外国語を学ぶ。2000年からアメリカ各地、海外に赴いて記事を書く。解けてゆく北極圏の海氷の報道で環境報道に与えられるオークス賞を受賞し、タジキスタンで実施したグアンタナモ強制収容所から初めて解放された囚人のインタビューで若手ジャーナリストに与えられるリヴィングストン賞の最終候補に残った。これまでハーパース、ナショナルジオグラフィック、ローリングストーン、ニューヨーク・タイムズなどに寄稿し、高い評価を受ける
柴田裕之[シバタヤスシ]
1959年生まれ。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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