内容説明
長引くデフレ/財政危機/TPP交渉参加問題…難問山積の日本経済。だが、少子高齢化、グローバル化、アジアの急成長という長期トレンドを前提とすれば、取るべき戦略は明らかだ。日本経済を真に再生するためのシナリオ。
目次
第1章 なぜ日本経済に創造的破壊が必要なのか
第2章 「大いなる安定」の終焉とグローバル経済の変容
第3章 アジアの成長がもたらす産業構造の変化
第4章 TPPから考える日本の国際化戦略
第5章 財政の危機的状況と国債暴落のリスク
第6章 創造的破壊による新たな成長戦略
著者等紹介
伊藤元重[イトウモトシゲ]
1951年静岡県生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授、総合研究開発機構(NIRA)理事長。安倍政権の経済財政諮問会議議員。経済学博士。専門は国際経済学、ミクロ経済学。ビジネスの現場を歩き、生きた経済を理論的観点も踏まえて分析する「ウォーキング・エコノミスト」として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
16
将来不安で貯蓄増の庶民(5頁)は、今の円安に物価高、賃金伸びず、デフレ時代にせこせこ貯めたカネの価値が目減り。あの節約は何だったか。外食産業がインフレで庶民から遠のいた。ザビッグからマック撤退などが象徴。IやCの需要上昇で物価上昇というが(13頁)、実際は物価増先行で需要↓せざるを得ない家計、地域経済の実態。不況のまま。消費増税自明(28頁)とノタマワレルが、皆東大で金持ちではない。貧乏も超金持ちも増えたことが不安な社会を招いた。市場主義をおっしゃるが、社会が終わっては市場も成立しやしない。 2014/12/22
メタボン
5
☆☆ タイトルが大げさな割には、どこかで聞いたことのあるような内容が4分の3ぐらいまでを占める。後半の「イノベーション」「電力」の問題について、つっこんでほしかった。2014/05/27
takao
2
ふむ2019/10/04
kumonosuke
2
マクロ経済的には指摘されているポイントはどれも反論が出来ない位正論だと思う。しかしながら、実行の推進力、優先順位、行動に移す手順などが難しいのだと思う。2013/12/02
denken
2
この著者の文章わかりやすいからね,経済のトレンドを追うのに重宝する。2013/10/13