内容説明
「消費増税」も「TPP」も歴史に学べ!人に話したくなる「ストーリーとしくみ」。経済のことがわもっとわかる44の教養。
目次
第1章 お金(1)―円・ドル・ユーロの成り立ち(なぜ、1万円札には「1万円の価値」があるのか?;ドルの歴史―巨大財閥が「ドル」を動かす ほか)
第2章 お金(2)―世界経済と国際通貨(なぜ、世界中の国々でドルが使えるのか?;明治日本が独立を維持できたのは、金本位制に移行できたから ほか)
第3章 貿易―経済の自由化(保護貿易の失敗で、ナポレオンは没落した;アヘン戦争―自由主義のための侵略戦争 ほか)
第4章 金融―投資とバブル(金融の歴史は、迫害された者の歴史でもある;「ユダヤ人=金貸し」のイメージは、どこから生まれたのか? ほか)
第5章 財政―国家とお金(公共事業の功罪―帝国滅亡の「法則」;桓武天皇、頼朝、義満、信長、秀吉。財政から見た日本史 ほか)
著者等紹介
茂木誠[モギマコト]
東京都出身。駿台予備学校世界史科講師。予備校講師とは別に、現代ニュースを歴史的な切り口から考察する『もぎせかブログ』を運営するブロガーとしての顔も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
127
経済の出来事を世界史の事件などと絡めてコンパクトに説明さえています。大学の授業の前にこの本などを読んでおくと金融関連の授業はわかりやすくなるのでは、という気がしました。説明の仕方がわかりやすいというのは予備校の先生だということもあるのでしょう。2019/07/21
抹茶モナカ
73
経済について、世界史を絡ませながら説明してくれる本。読みやすく、わかりやすい。普段、新聞を読まないので、近代の状況について知る事も出来て良かった。歴史について、苦手分野だけど興味があったので、読んでみました。これくらい噛み砕いてある本で学習しても、すぐ忘れる僕の頭が切なくなります。2016/04/29
まさにい
52
著者には申し訳ないのだが、古本屋で買う。大手予備校講師は相当契約更新するための条件がきつので、相当に学習しているはずという予想のもとに購入する。読んでみると茂木さん自身の視点が示されていておもしろい。単に受験勉強として読んでいるわけではないので、歴史的事実を見つめる視点をこの人はどのように設定しているのかが知りたい。現在資本主義の危機が叫ばれているが、あなたは、資本主義をどのように定義しますか、という問題意識で僕は読んだ。 2016/05/06
Y2K☮
45
ペリー来航で物価が急騰した理由を知りたかった。お蔭で解決。戦乱の陰に不況。通貨発行権を含めた経済の正しい運用こそ平和の鍵なのだ。貨幣改鋳でデフレを脱却したのに教科書に悪く書かれた荻原重秀、天文学的なハイパーインフレを克服し、ヒトラーにも屈しなかったシャハト、紙幣の価値は信用で決まると見抜き、産業育成で藩を建て直した山田方谷、二度の恐慌から国を救ったのに国賊扱いされた高橋是清。彼らの孤独な戦いに感銘。いつの世も経済音痴か理論先行で現実を見ぬ政治家ばかり。消費税増税の間の悪さやギリシャの再建策にも言及。名著。2017/06/19
rubix56
36
☆☆☆☆☆ 3w 歴史を通して、経済を学べる。経済学のテキストを読んでいても、頭では解ったつもり。具体的のイメージできずに、頭に定着していなかった。本著を読んで、歴史的な事例とか経済学の説を掛け合わせることで、点と点が繋がった気がする。2015/02/13