内容説明
「動詞のブランディング」が顧客の共感、参加、行動を引き出す。ソーシャルメディアが影響力を持つ時代のブランド構築プログラム。
目次
第1章 新しい顧客像とマーケティングの新潮流
第2章 「動詞のブランディング」:ブランドコミュニティを成功に導くための新たな概念
第3章 ブランドのあるべき姿を顧客と共有、共創するための基本戦略
第4章 顧客とつながり、共創を生み出すコミュニティ・プラットフォーム戦略
第5章 顧客とのコミュニケーションを革新するコネクション・プランニング
第6章 ブランドコミュニティの基盤を強化・拡張するインターナル・ブランディング
著者等紹介
小西圭介[コニシケイスケ]
東京大学教養学部卒。1993年株式会社電通入社。同社ブランドクリエーションセンターのチーフコンサルタントとして、15年以上の事業・ブランド・マーケティング戦略コンサルティングの経験をもつ。2002年より米国で、デービッド・A・アーカー氏が副会長を務めるコンサルティング会社のプロフェット社に勤務し、グローバル企業のブランド戦略プロジェクトを経験。その後、電通にて日本のリーディングブランド企業をはじめとした数多くのクライアントに対して、ブランドの開発・再生や事業の成長を加速する最前線の戦略支援を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
7
顧客と共に創造する(49ページ)とは、顧客である前に市民の同志であること、同じ血液を通わす人間であること、を意味するのではないか。そうでなければ、一緒にやりましょう、とはならないので。社会的には、CSV(Creating Shared Value)という生活者や地域コミュニティとの共有価値創造をM.ポーターが提起したという(99頁)。社会関係資本共におさえておきたい。コミュニティ資産という発想は、世帯単位、イエの論理ではシェアハウスやルームシェアの発想も出てこないと思える。エゴは良くも悪くも孤立。回避を。2013/04/21
ぷー
3
終始目から鱗だった。特にコミュニティプラットフォームについてめちゃくちゃ勉強になりました。本当に何度も何度も咀嚼して読みたい本です。2020/02/14
Kazuya
3
動詞によるブランディング。この表現と発想がイイ。コミュニティを中核に、共有された目的実現荷向けて一緒に価値を生み出していくアクションとダイナミックなプロセス。 ブランドはつくり売る側だけではなく、むしろ顧客をこそ幸せに導くものだ。そんな時代になっているんだと思い、また願う。212013/02/08
Q_P_
2
生活者やパートナー、社会的コミュニティとの継続的な関係基盤を築き、その力を借りながら、新しい事業や価値を生み出していくための新しいシステムを創ることこそが、今日的なブランディングの意味する所。 生活者・ユーザー支援やユーザー主導。 顧客と共に創造する。 行動そのもののレベルでのリアルタイムな共有。 生活者が生み出すフロー情報を受け入れ、活用する。 「モノ」から「コト」、更に「ヒト」へ。2013/03/16
Naohiko Oikawa
2
一貫性を追求するブランド戦略って、正しいけれども今日的なコミュニケーション環境に対応していないなぁ、と感じていたが、この問題に正面から取り組み、代替案となるブランド戦略を俯瞰的に描いた良書でした。 「しかし、今日の顧客主導のブランド戦略を実現していく視点からは、さらにもう一歩、考え方を進化させる必要がある。すなわち、ブランドが顧客やコミュニティと課題や目標を共有しながら、一緒になって実現して行くためには、顧客や社会・コミュニティのアクションや体験を主語にした概念が必要である。」(103p)2013/02/05