出版社内容情報
ソーシャルメディア、グローバル化……変化する21世紀の世界に対して、経済学はまだ有効か? 学問の世界から実業まで飛び回るエコノミストにして「ネットワーク理論」を経済学に持ち込んだ第一人者が、「世間知らず」となった経済学を「つながり」と「模倣」で新しい次元に進化させる。経済学100年の常識を覆す1冊。
内容説明
時にあっけにとられるほど弱々しく崩れさり、時に信じられないくらい逞しく危機を乗り越える。予測不可能に陥った経済をもう一度理解するため、異端のエコノミストが新しいモデル「ポジティブ・リンキング」を提唱する。
目次
序章 ネットワーク理論が経済学を進化させる
第1章 100年前の経済学で21世紀の社会を理解できるのか?―経済学からネットワーク理論へ
第2章 タバコの税率を上げたら健康被害が増えた?―インセンティブから影響力へ
第3章 サイモンとケインズが突いた「合理的経済人」の矛盾―合理性から経験則へ
第4章 経済学者はなぜいまだに金融危機を防げないのか―数式から信頼へ
第5章 なぜひと握りのスターだけが「幸運」を手にするのか―需要と供給から偶然と流行へ
第6章 複雑なネットワークを読みとく3つのポイント―正規分布からべき乗則へ
第7章 「人まね」、それは不確実な世界を生きぬくための最適戦略―合理的選択から模倣へ
第8章 高失業率の町に起業家精神をもたらすことはできるのか?―格差の固定化からランダムな変化へ
第9章 ネットワーク理論で社会を豊かにすることはできるのか?―上からの政策から「人伝て」の政策へ
著者等紹介
オームロッド,ポール[オームロッド,ポール] [Ormerod,Paul]
イギリスのエコノミスト。ケンブリッジ大学とオックスフォード大学で経済学を修めた後、『エコノミスト』誌で経済予測に携わる。業績は学界から実業界にまで及び、1982年から1992年までヘンリー予測センター所長を務めたほか、ロンドン大学、マンチェスター大学で客員教授として教鞭を執っている。イギリス社会科学院のフェローであり、経済学への貢献に対し、ダラム大学から名誉科学博士号(DSC honoris causa)を授与されている
望月衛[モチズキマモル]
大和投資信託株式会社リスクマネジメント部。京都大学経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール修了。CFA、CIIA。投資信託等のリスク管理やパフォーマンス評価に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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