印象派 こんな見かたがあったのか―マネ、ドガ、ルノワール 真の印象派は誰だ

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  • サイズ B6判/ページ数 213,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478015728
  • NDC分類 707.9
  • Cコード C0071

内容説明

絵の数だけ人の数だけ秘密がある。見かたがある。美術館めぐりのおともに「画家のこの一枚が見られる美術館リスト」つき。

目次

人間として後輩から尊敬されたが画家としては憧れられなかった?コロー
農民、労働を尊いものとして画きつづけたミレー
投獄されても風刺をつづけたドーミエと二十八歳で戦死した色彩の天才バジール
自分の眼で見たものしか画かなかったリアリズムのクールベ
「印象派」のみならず現代絵画の父でもある天才マネ
一生「光」を追いつづけ、現代絵画への扉を開いた、印象派の先導者モネ
後に印象派とは訣別するが美しい、楽しい絵を画きつづけたルノワール
常に新しいスタイルを追ったピサロが最後に到達したところは―
画風は全く印象派ではなかったが史上最高の画家の一人だったドガ
死のその日まで貧困にあえいだシスレーの絵はなぜか明るい!
たった五年と短命だったが二十世紀にまで影響を残したラファエロ前派
象徴主義絵画の先駆者モローとシャヴァンヌは対照的画風だった
不幸な少年の心は閉ざされたが妻が一気に開花させた色彩のルドン生まれと死に場所が全く逆な象徴主義画家、セガンティーニとベックリン
これまで登場しなかった国々 ロシア、アメリカなどの画家達

著者等紹介

大橋巨泉[オオハシキョセン]
本名・大橋克巳。早稲田大学政治経済学部新聞学科中退。ジャズ評論家、テレビ構成作家を経て、テレビタレントに転身。『11PM』、『クイズダービー』、『世界まるごとHOWマッチ』などヒット番組を数多く手がけた。1990年、セミリタイアを宣言し、日本、カナダ、ニュージーランドなどに家を持ち、季節ごとに住み分ける「ひまわり生活」を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

33
著者が西洋美術を見るようになったのは65歳の時。勉強しつつもアカデミズムとは距離を置き、感じたままを書く。私は45歳から見始め、赤瀬川原平氏と大橋巨泉氏の本が参考になった。本書ではドガの現代感覚に気付かされた。「アブサント」「アイロンをかける女」の女性がとても新鮮だ。ルドンの色の不思議さはいつか現物で確かめたい。「見る者の心の状態次第」と言ったらしい。セガンティーニは見る者を刮目させる。印象派とは何かの発見ではなく、「正統の通念」から絵を解放するムーブメントだった。正統におもねる惰弱な心に喝を入れたのだ。2019/07/02

がんぞ

2
「19世紀最大の風景画家」コローにも実は印象派的作品はある‥。『農民賛美』のミレー(小麦は米作に比べ収穫倍率が低いが手間がかからない)。1948年4月革命、40歳の頃、版画から油絵に転じたドーミエは生涯不遇なうえ’72年失明。「色彩の天才」バージルは’70年27歳で戦死。同じく従軍したマネが印象派の創始者。「見た物しか描かない」クールベ(オルセーに『世界の起源』なる図版不能な作品あり)。『印象・日の出』モネはさっぱり売れなかった‥86歳まで生きたが晩年視力低下で抽象画化。晩年印象派と離れた桃色ルノワール‥2016/09/08

nizimasu

2
巨泉さんの美術をめぐる講義もいよいよ4冊目。印象派直前のクールベにマネや、ミレーなんかも紹介しつつ、印象派の時代に突入する。しかし、印象派以前の時代で既に本の半分まで進むあたりの方に主眼がある気がするのは、やはりマネについて熱く語っているからでありましょう。マネの黒の世界は、近代絵画の父といわれているが、連綿と続く絵画の世界で培われてきた伝統そのものの集大成といってもいい色使い。まさに体感した巨泉氏ならではの筆致もさすがに盛り上がっていて楽しい。印象派については、ちょっと過去の作品に比べるとテンションはク2012/07/25

ゆみちぃ

1
「芸術作品は見る人との心のひびき合い」。予備知識も必要だが、実際の作品を目の前にして感じることが大切だと思った。ミレイとルドンの《オフィーリア》は、それぞれの画家の特徴をよく表している。コロナ禍で海外が遠くなり、実際に作品を目にするのは難しくなっている。美術館巡りの旅に出掛けたい。2022/04/09

Accoco

0
コロー、ミレー ドーミエ、バジール クールベ マネ、モネ、ルノワール ピサロ、ドガ、シスレー ラファエロ派 ミレイ、ロセッティー、ホルマン・ハント、ジョーンズ 象徴主義 モロー、シャヴァンヌ ルドン セガンティーニ、ベックリン レーピン、クラムスコイ、リーバマン、アイエツ、トーマス・コール2022/04/30

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