エピジェネティクス 操られる遺伝子

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478015469
  • NDC分類 467.2
  • Cコード C0047

内容説明

なぜ同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でも、1人は病気になり、もう一人は健康なのか?環境、食べ物、ストレス、社会、すべてが遺伝に影響し、子孫に遺伝していく…最新の遺伝子操作方法がついに明かされる。

目次

おばあちゃんの影響
遺伝という舞台の監督と役者
ステロイドの恐怖
遺伝子は世の中から影響を受ける
フライドチキンと肥満遺伝子
世代を超えて社会的に遺伝するもの
シューアル・ライトの功績
Xウィメン
ウマロバ
ウニはおいしいだけじゃない
デビルに幸いあれ

著者等紹介

フランシス,リチャード・C.[フランシス,リチャードC.][Francis,Richard C.]
サイエンス・ライター。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で神経生物学と行動学のPhDを取得後、カリフォルニア州立大学バークレー校とスタンフォード大学で研究をつづけ、神経生物学、進化学、科学哲学分野の論文を科学雑誌に発表。ニューヨーク、ブルックリンに妻と暮らす

野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

18
#説明歌 遺伝子のエピジェネティックス概念はわかるが比喩と確率・原理2017/07/23

イノベーター

13
昔から人は「氏か育ちか」と、人は後天的な影響と先天的な影響のうち、どちらが支配的なのかを気にしてきました。 ところが、最近は先天性を意味するはずの「遺伝子」も後天的な働き方をすることがわかってきました。それが「エピジェネティクス」。原題を直訳すれば『遺伝に関する究極の謎』。 このエピジェネティクスに関して、最近流行りのiPS細胞をはじめ、幅広く影響していることが分かってきています。そのような例を沢山紹介してくれます。 http://www.4-de.net/changebook/?p=4782013/12/02

dowalf

10
「DNA配列は変化しないまま、DNAの性質が長期的あるいは恒久的に変化すること」と定義されるエピジェネティクスについての入門書です。環境と遺伝子は相互作用しており、DNA配列だけが生物の全てを決定しているわけではない、という事が、比較的身近な話題を通じて解説されています。生物というか、生命というのはそう簡単に全てを解明したり模倣したりできるものではないよな…と、途方もないものを感じました。2014/12/14

すー

8
「操られる遺伝子」というタイトルから連想されるようなバイオSF的な危機感を煽るような話ではなく、至って正統的なポストゲノム時代の話。ゲノムの全配列が解明されたからといって、それですぐに生物学的な問題すべてが解決したわけではなかったその理由の一端がよく理解できるし、「遺伝か環境か」論をどう考えるべきかについても多くの点で示唆的な本だと思う。生体を乗り物として繰る遺伝子という手垢にまみれた遺伝子像ではなく、生体を操ると同時に生体に操られるという遺伝子の姿が見えてくる。2012/11/25

くるた

3
遺伝子の塩基配列がすべてをコントロールしているという説に限界があるというのはいいとして、では何が命令を下しているのか?という謎の一部を説明してくれた本。具体例が興味を持ちやすいものばかりで、科学分野の本にしては読みやすい方でした。でもヒトゲノム計画が多大な期待を寄せられていた時代を知っている者にとっては、するする進めない箇所もちょこちょこ。そうよね〜そんなに単純なわけないよね。ガン治療が今までと全く違うアプローチで成果を上げているのは嬉しい。iPS細胞、期待大ですね。なるほど。2015/01/02

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