目次
第1章 無垢の木と集成材の強さを調べる(実験で無垢のヒノキは集成材より強いことがわかった;信じがたい公の強度試験データ ほか)
第2章 断熱材と断熱工法(断熱材に対する思い込みと事実;なんと繊維状の断熱材は結露やカビの発生はなかった ほか)
第3章 24時間換気扇の矛盾点(シックハウスと24時間換気扇取りつけの大きな問題点;安心な材料)
第4章 漆喰の不思議な力(空気がきれいで深呼吸したくなる家;まったく燃えない不燃材、その意味するもの ほか)
第5章 地質調査、耐震・免震、木の乾燥(地質調査と杭、地盤改良;耐震・制震・免震について ほか)
著者等紹介
神崎隆洋[カンザキタカヒロ]
一級建築士・神崎建設(株)代表取締役。1943年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。1980年、神崎建設(株)(一級建築士事務所)を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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baboocon
12
超速読で読了。無垢の木材と集成材の強度や燃焼性、断熱材の通気性の違いなど、とても興味深い内容だった。現在日本の住宅の多くに用いられている建築材に疑問を抱いてしまう。24時間稼働する換気扇をつけなければいけない通称「シックハウス法」には驚いたけれど、これって今でもそのままなのか?恐ろしい…。2017/01/25
さきん
5
題名の如く全くその通りだ。木の家は、日本に合った工法で建てれば、100年は固い上、廃棄物になった時もほとんど土に帰る。古材として活用もできる。炭素固定という観点から、第二の森林になり得るし、住む人の健康にも良い。2015/07/07
kim2
0
自然派推しの建築本。断熱性能などの基礎面ばかりに目が行きがちだけど、火災が起きた時の一酸化炭素発生リスクなどは、見逃しがちだった視点に気づけてよかった。檜やヒバの白蟻対策効果は、集積材にしていまう過程で有効成分がほぼなくなってしまうので、無垢でないと意味がないというのも参考になった。2017/08/20
ひろゆき
0
無垢材赤身と白太耳付きの強度の比較など興味深く教えられることも多いが、集成材と桧無垢など強度比較など含めると実験サンプルが少なくて、やや疑問のこる。断熱材の比較はグラスウールを弁護しすぎ。ファイアーストッパーなどの工夫があれば、発泡プラスチック系がやはり優位で、グラスウールは現場での配慮や使い方にあまりに頼っていて、実際はあまりにも酷い現場が多すぎ。施主は壁を捲るわけにはいかないので実際は深刻だと思う。いくつかの実例で大丈夫だったでは、納得はできない。結論にいたるにはあまりに実験が少ない。2012/12/22