絵本の力学

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  • サイズ A5判/ページ数 413p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784472404344
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0098

出版社内容情報

絵本とは〈ことば〉と〈絵〉の織りなす力関係によって成り立つ芸術形式である─ことばと絵の相互作用に着目し、「対称・重複」「補完」「敷衍・増強」「対立・矛盾」の4つのカテゴリーから絵本の分析を試みる。絵本研究必携の書。

内容説明

絵本における“ことば”と“絵”の相互作用に着目し、「対称的な絵本」「補完的な絵本」「敷衍する・増強する絵本」「対立的な絵本」4つのカテゴリーから分析を試みる。巻末にはビブリオグラフィー(邦訳データ付)、タイトル・人名索引を掲載。

目次

第1章 この本は誰のものなのか
第2章 設定
第3章 性格描写
第4章 語りの視点
第5章 時間と動き
第6章 模倣的再現と非模倣的再現
第7章 比喩的言語、メタフィクション、相互関連テクスト
第8章 絵本の周辺要素

著者等紹介

ニコラエヴァ,マリア[ニコラエヴァ,マリア][Nikolajeva,Maria]
スウェーデンのストックホルム大学教授、フィンランドのアボ・アカデミー大学准教授などを経て、現在イギリスのケンブリッジ大学教授。2005年、大阪国際児童文学館から、すぐれた研究者に与えられる国際グリム賞を受賞した

スコット,キャロル[スコット,キャロル][Scott,Carole]
サンディエゴ州立大学名誉教授。ここ5年ほどは主に絵本の研究に携わり、絵本の意味伝達、視点、大人と子どもの読み手、ファンタジー、シュールレアリスム、ポストモダニズム、ジェンダー構築、意識の描き方などをテーマに、精力的に論文を発表したり、口頭発表を行ったりしている

川端有子[カワバタアリコ]
日本女子大学家政学部児童学科教授。英語圏の児童文学を研究している

南隆太[ミナミリュウタ]
白百合女子大学英語英文学科教授。専門はイギリス文学(演劇)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネオおしりいぬ

1
絵本に的を絞った文学的表現についての本。 絵と文章、読み聞かせる人と聞く子供と行った多重のレイヤーがあるのでその辺りが特色になるだろうという話。他メディアの表現の理論と比較しながら考えると読みやすい。 見開き単位でのルーチンというアイデアは結構重要な気がする。 全体的に文学よりなので、発達心理学の予想と実際みたいな科学よりな項目があると良かったかな。 2013/05/21

shirokuromarble

1
がっつり勉強の本。絵本の世界の中では何が起こってもOKだけど(動物がしゃべったり、子ども部屋がいきなり大海につながったり…)、そういう突飛な事柄ひとつひとつに意味があるということが興味深かった。こういう研究者の“読み”は、作者が狙ってのものなのか? それとも後付けなのか? 2012/04/03

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