内容説明
トウモロコシ、ジャガイモ、カマキリ、バッタ…。生活に身近な語彙や、人名や地名と方言の関係、文法の地域差などを例に、地理空間におけることばの変化のしくみを考察。言語記号の恣意性を超えた有縁化の働き、そして、方言分布の基本則を明らかにし、なぜ方言は存在するのかという謎に迫る。
目次
序章 ことばの変化と場所―方言とは何か?方言はなぜ存在するのか?
第1部 ことばと物と場所と
第2部 ことばのぶつかり合い
第3部 ことばの混ざり合い
第4部 文法の変化と方言の形成
第5部 方言の地理空間
著者等紹介
大西拓一郎[オオニシタクイチロウ]
1963年大阪府生まれ。東北大学文学部卒業、東北大学大学院文学研究科修了、国立国語研究所教授。専門は方言学・言語地理学。2010年より生活拠点を長野県に移し、富山大学・信州大学と共同で富山県や長野県でフィールドワークを行い、生活者・言語使用者の思考・感覚に根ざした方言ならびに方言分布形成の要因・過程の解明に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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