夫はバイリンガル失語症―日本語教師が綴る闘病と回復の五年間

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夫はバイリンガル失語症―日本語教師が綴る闘病と回復の五年間

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784469213454
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C3047

内容説明

日本語堪能なドイツ人大学教授が脳梗塞で倒れ、失語症に。目標は職場復帰、そのためには日本語を取り戻さなければならない。日本語教師の妻は病院の言語リハビリと並行して家庭での言語訓練を開始、症状とその回復過程を克明に記録する。症状を認識できないという症状。ドイツ語と日本語の綱引き。奇妙な論理。奇妙な行動。失語症は果たして言葉だけの問題なのか?そして失語症は「家族の病」と化す…。脳と言葉をめぐる様々な不思議。壊れた言葉と壊れた心に翻弄される家族の思い。

目次

第1章 二〇〇五年(発症;暗いドイツ語、明るい日本語 ほか)
第2章 二〇〇六年(退職か休職か―診断書の語るもの;一年間の休職決定 ほか)
第3章 二〇〇七年(授業準備開始;定冠詞、不定冠詞、否定冠詞 ほか)
第4章 二〇〇八年(一つ山を越えた;プラトーという時期 ほか)
第5章 二〇〇九年(退職までの日々;失語症の薬はないのか ほか)
第6章 二〇一〇年(高次脳機能障害;文型文法 ほか)

著者等紹介

ロコバント靖子[ロコバントヤスコ]
1943年群馬県桐生市に生まれる。南山大学独語学・独文学科卒業。1967‐70年、ハインリッヒ・ヘルツ奨学生としてボン大学留学(専攻:ドイツ語学・ドイツ文学・応用言語学)。(社)ドイツ東洋文化研究協会(OAG)や東京ドイツ学園等で主にドイツ人のための日本語教育を担当。現在はフリーの日本語教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アルカリオン

2
日本語で法学を講義するドイツ人の教授が失語症を発症した後の経過を日本語教師である妻が丹念に記録した力作。失語症検査が独語でなく日本語で行われたため、実際よりも重度の失語症と判定された(262頁)ことを皮切りに相当の苦労をされている。外国人の失語症者の対応は、日本の言語聴覚士が患者の母語に通じていれば何とかなるわけではなく「独語話者向け」等の言語聴覚療法に精通している必要があるが、そのような人材を育成することは現実的でない。ドイツの病院との提携による遠隔治療が非常に有効な対応手段となるのではないかと思った。2018/04/09

okatake

0
夫はドイツ人大学教授、妻日本人日本語教師。 夫の脳梗塞による失語症とその回復への闘い。特に、母語でない日本語を使用しての大学教授復帰という難関とその挫折が家族としての関係性の難しさとともに綴られている。 ここで想うのは、回復は心身機能だけを見るものではないこと。心理・環境面(これも長期的なものと目先のもの)を含めて、人生そのものを捉えていかなくてはいけないこと。最終章でしめされた神経心理ピラミッドの考え方、失語症という表面的なものだけを見るのではなく、表だって見えない高次脳機能障害との関係性など難しい。2016/09/21

haseostar

0
不謹慎な言い方だが、これほど面白い闘病記を読んだことがない。正確に言えば、著者自身の闘病記ではなく、脳梗塞で倒れ、失語症になったドイツ人であるご主人の闘病とその回復の記録であるが、発症から始まり、詳しい症状、リハビリ、大学講師という職場への復帰までの悪戦苦闘、そして家庭崩壊の危機なども含めて、五年間の激動の日々を徹底した記述でまとめきった驚異の一冊。なにより、個々の出来事に対する著者の素直な心情吐露には逐一心を揺さぶられずにはいられない。第三章の「鬱々とした日々」が圧巻のクライマックス。 2016/02/03

papasan

0
まず失語症という病、病名は知っていたがあまり考えたことがなかった。どの病気もそうだと思うが、闘病生活の過酷さは経験したものしかわからないものであろう。途中日記形式で冗長なところがあったが、同じ病で悩みを持つ方にとっては、細かな経過を知ることが心の支えになるのではないか。普段何気なく当然のことのようにできている読み書き、コミュニケーションがこんなにも難しいものだと感じるのもこんな時だろう。自分も今の健康を感謝するとともに様々な病に思いを巡らせておく必要があると感じた。2014/05/04

ぜぶらぞーん

0
闘病記。バイリンガルの失語症に関する、特殊な知見に関して、専門的に分析された本ではない。その点で個人的には肩透かし。にしても、この状態で授業をさせる大学の体制には、やはりかなり疑問を抱かざるを得ない。本人は悪くない、だが、学生は授業料を払っている。2014/04/23

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