内容説明
「お前たちを殺すことはできない。俺の分まで生きてくれ」との、夫の別れ際のひと言に、今日まで背中を押されて生きて来た。今でも、去っていく…あの後ろ姿が忘れられない。平成に入り、和子は84歳になった母信子を誘い、オホーツクへ旅に出る。そこで母は、堰を切ったように、満州の記憶を話しはじめる。信子が娘に語った戦争の記憶をもとに綴られる、明治から令和まで5つの時代を生きた、4世代110年にわたる女たちの物語。
目次
第1章 信子(1)
第2章 信子(2)
第3章 和子(1)
第4章 信子(3)
第5章 信子(4)
第6章 信子(5)
第7章 和子(2)
著者等紹介
大島和子[オオシマカズコ]
昭和25年2月19日生。平成25年早稲田大学人間科学部通信課程卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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