出版社内容情報
◆英国名門校(パブリック・スクール)の教壇に立った著者が見たのは、
日本とはまったく異なる「歴史の授業」だった──。
世界で通用する知性を身につけたいと願う、すべての人へ。
◇歴史の学びは「問題解決」「レジリエンス」を鍛える思考実験だ
前例がない事態に、どうすれば先陣を切って対応できるのか。
失敗しても、それを認め、巻き返せるのか。
行動を支える強い精神力や先を見通して考えられる力は、どうすれば育つのか。
イギリスの私立中高一貫校で選択科目の日本語を教えていた著者は、
考える力の育成に「教育」が大きくかかわっていることに気づきます。
いろいろな科目の中でも、著者はまず「歴史」に注目しました。
その学び方は、日本とはまったく違うと言っても過言ではないものでした。
一言で言うと、歴史は史実という材料をもとに「考える訓練」をする科目だったのです。
本書はそのカリキュラムの概要を紹介し、日本人の多くがまだ知らない、世界に通用する力強い知性をつくるメソッドを提唱します。
とくに、
①リサーチスキル
②コミュニケーションスキル
③自己管理スキル
④問題解決スキル
に関心のあるすべての方に、ぜひご一読いただければと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomtom
14
思っていた内容とは違い、リーダーが学ぶではなくて、リーダーを輩出する学校ではどう学ぶかが書かれている。イギリスの学校で自ら考えて文章を書く機会が多いというのは、大人として社会で生きていくためには必要だなと感じた。でも今してもただの作文になってしまいそうだし、きちんとした指導がないと難しいだろうな。高い学費を必要とする学校だから出来ることかもしれない。2024/02/26
くるた
3
イギリスの学校で歴史を学ぶ際に培われるものとは何か。試験問題が日本と全く違い、個々の思考力・想像力・論理力を鍛えることが自ずと課されるつくりになっています。紹介されていたのは名門パブリックスクールなので、アドバイスする教師側も相当訓練を積んでいるようで羨ましい環境です。桁違いの授業料払える人しかそれを享受できないあたりがイギリスですが。前半は読み応えありました。後半はイギリス名門校の素晴らしさとそれに比べて日本は〜が何度も何度も繰り返されて、その通りだと思いつつちょっと辟易しました。2024/01/10