出版社内容情報
言葉の窓から時代の風景が見える。
現代用語の基礎知識が記した戦後、高度成長の時代。
そして、バブル全盛へ向かう日本。
収録された言葉たちから昭和の世相が読める。
現代用語の基礎知識 昭和編 1948-1989
あの年、どんな新語が生まれたのか。
あのころ、どんな言葉が流行したのか。
あの事件はどう受け止められていたのか。
あのとき「現代用語の基礎知識」はどう解説していたのか。
「現代用語の基礎知識」に掲載された原稿・記事に沿って、戦後を、高度成長を、昭和時代を振り返る。
草柳大蔵/中村哲/長谷川国雄ほか[クサヤナギダイゾウ ナカムラテツ ハセガワクニオ ホカ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フリスビー
9
1948(昭和23)年の創刊号から1989(昭和64)年までのダイジェスト。言葉の定義というのは曖昧さを許さないので、下手な歴史書崩れより得るものが大きい。今と比べると、メディアにも直接的で的確な表現が多かった。「会社教」(会社の繁栄にはどんな手段も許されると信じて疑わない)なんて今でもぴったり来る。野坂昭如氏の、「知識は常に力である。知らないでただ説く反戦と、すべて知悉した上での反戦とどちらが強いか。そして軍を侮ってはいけない」と言う一節が重い。2019/01/10
hitotak
4
戦後間もなくから昭和の終わりまでの期間に掲載された新語・話題語・流行語をピックアップして再録。今では日本語として受け入れられた言葉、既に死語となった言葉等も紹介され、当時の社会の雰囲気も感じられて面白い。売れに売れたという創刊号の復刻版が付録。進駐軍の様々な略語、労働運動用語の項目が充実している。この項目が必要な世の中だったんだなあ。所謂カタカナ語も多く紹介されているが、今となっては完全に馴染み、日常的に使用されている言葉も多い。これらの言葉が一気に押し寄せた当時、皆世間に遅れまいと必死で読んだのだろう。2019/01/13
還暦院erk
2
1948年版復刻本と合わせて一年以上前に購入。毎日少しずつコツコツ読み進めてようやく読了。平成版も読了したい。2020/03/16
てらさか
1
産業スパイの項目にニヤニヤしつつ、一番食いついて読んだのは婚前性交のところでした。とりあえず昭和なので親の生まれ年のページを読み、こんな時代に生まれたのかとしみじみする。2019/08/17