われらの子ども―米国における機会格差の拡大

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われらの子ども―米国における機会格差の拡大

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  • サイズ A5判/ページ数 384p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422360010
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C1036

出版社内容情報

『孤独なボウリング』の著者による戦慄の格差社会論。トランプ勝利の背景を抉り出し、日本の近未来をも占う、全米ベストセラー。子どもたちにはもう、平等な成功のチャンスはない!
米国の社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)の衰退を論じ、≪朝日新聞 ゼロ年代の50冊2000?2009≫にも選ばれた『孤独なボウリング』の著者が再び世に問う、アメリカン・ドリームの危機。世代・人種・社会階層の異なる市民へのインタビューと、緻密な統計分析を通して、成功の機会格差の固定化を実証し、未来の世代への警鐘を鳴らす全米ベストセラー。

==推薦者の言葉==(五十音順)
■古市憲寿氏(社会学者)
トランプがアメリカを壊したのではない。アメリカはとっくに壊れていた。本書は、膨大なインタビューをもとに分裂国家アメリカの「絶望」と「希望」を鮮やかに描き出す。
■ブレイディみかこ氏(英国在住保育士/ライター)
チャールズ・ディケンズは小説家として、ロバート・パットナムは社会学者として、貧困と格差の固定が社会的危機の根元にあることを警告している。
■湯浅誠氏(社会運動家/法政大学教授)
人生のすべてを覆い尽くしてしまう機会格差の加速化する拡大を止めるには?――潤いを失った社会が偽の<救世主(ヒーロー)>に焼き尽くされる前に、私たちはこの感覚を取り戻さなければならない。
■渡辺靖氏(慶應義塾大学教授)
「私の子ども」から「われらの子ども」への意識転換は可能か。社会関係資本論の第一人者が描く処方箋は日本の未来にとっても極めて有用である。

※別枠、米国書評抄訳では、フランシス・フクヤマも絶賛。

《おもな目次》

第1章 アメリカンドリーム――その神話と現実
 1 ドン
 2 フランク
 3 1950年代のポートクリントンにおける階級格差
 4 リビー
 5 ジェシーとシェリル
 6 21世紀のポートクリントンにおける階級格差
 7 チェルシー
 8 デヴィッド
 9 アメリカにおける不平等――広範な構図から
10 二つのアメリカへ?
11 概念上の注記

第2章 家族
 1 アンドリューとその家族
 2 ケーラとその家族
 3 米国における家族構造の変化
 4 なぜいま二層化が起こったのか
 5 二層化のもたらすもの

第3章 育児
 1 シモーヌ、カールとデズモンド
 2 ステファニー、ローレンとミシェル
 3 イライジャ
 4 子どもの発達――判明しつつあること
 5 育児における長期蛍光
 
第4章 学校教育
 1 クララ、リカルドとイザベラ
 2 トロイ高校
 3 ローラとソフィア
 4 サンタアナの学校
 5 オレンジ郡のラティーノをクララから見ると
 6 学校――誰とともに通うかが、重要な意味を持つ
 7 課外活動
 8 教育達成における長期蛍光

第5章 コミュニティ
 1 マーニー、エレノアとマデリーン
 2 モリー、リサとエイミー
 3 コミュニティと子どもたち――社会的ネットワーク、助言者(メンター)、近隣地域、教会
 4 社会的ネットワーク
 5 助言者(メンター)と「実際知(サヴィ)」
 6 近隣地域
 7 宗教コミュニティ

第6章 何をすべきか
 1 機会不平等と経済成長
 2 機会不平等と民主主義
 3 機会不平等と道徳的義務
 4 何をすべきか?
 5 機会格差を減らすことはできる

『われらの子ども』のストーリー

謝辞
訳者解説
原注
訳注

ロバート・D・パットナム[ロバート D パットナム]
ロバート・D・パットナム(Robert D. Putnam)
1941年米国ニューヨーク州ロチェスター生まれ。1970年にイェール大学で学位取得。ミシガン大学を経て、現在ハーバード大学教授。この間ハーバード大学ケネディ行政大学院学長、米国政治学会会長等を歴任、またヨハン・スクデ政治学賞や米国人文科学メダルを受賞した。既刊の邦訳書として『哲学する民主主義』(NTT出版、2001年)、『孤独なボウリング――米国コミュニティの崩壊と再生』(柏書房、2006年)、『流動化する民主主義』(ミネルヴァ書房、2013年、編著)がある。

柴内 康文[シバナイ ヤスフミ]
柴内康文(しばない・やすふみ)
1970年千葉市生まれ。1994年東京大学文学部卒、1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。同志社大学社会学部准教授を経て、現在東京経済大学教授。専門はメディア論、コミュニケーション論。著書に『デジタル情報社会の未来(岩波講座現代第9巻)』(岩波書店、2016年、共著)、『ソフト・パワーのメディア文化政策』(新曜社、2012年、共編著)、翻訳書に『孤独なボウリング――米国コミュニティの崩壊と再生』(柏書房、2006年)などがある。

内容説明

“夢なき社会”を生んだ米国の貧困を、子どもの物語と社会調査で活写した、全米ベストセラー!!

目次

第1章 アメリカンドリーム―その神話と現実
第2章 家族
第3章 育児
第4章 学校教育
第5章 コミュニティ
第6章 何をすべきか

著者等紹介

パットナム,ロバート・D.[パットナム,ロバートD.] [Putnam,Robert D.]
1941年米国ニューヨーク州ロチェスター生まれ。1970年にイェール大学で学位取得。ミシガン大学を経て、現在ハーバード大学教授。この間ハーバード大学ケネディ行政大学院学長、米国政治学会会長等を歴任、またヨハン・スクデ政治学賞や米国人文科学メダルを受賞した

柴内康文[シバナイヤスフミ]
1970年千葉市生まれ。1994年東京大学文学部卒、1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。同志社大学社会学部准教授を経て、東京経済大学教授。専門はメディア論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ミカママ

278
【原書】公立教育(職場)において貧富の差を目にすることはあれど、正直どこか他人事だと思っていた、これを読むまでは。そうではないんだわ。貧困家庭子弟の可能性の芽を摘むことは、そのままイコールアメリカDGPのロスであり、犯罪率の増加であり、保険料・医療費の負担に繋がる...。アッパーミドルと貧困家庭の子育ての現状(各地域、各階層、各人種)を、数字を使って示されたのもスゴかった。解決策にあまり新鮮味がないのが、残念と言えば残念。子育て中のあなた、開眼・必読の書です。2017/09/20

Shintaro

76
学歴は遺伝する、と書くと正しくはない。正しくは、親の学歴と子の学歴は正の相関がある。そして相関係数は年々高まっている、が事実。著者は貧しい子どもは幼少から就職まであらゆる段階で機会が奪われていることをケーススタディと社会学的手法で明らかにした。貧困が機会の剥奪に及ぼすパスは様々であり一筋縄ではいかない。家庭、学校、コミュニティそれぞれが崩壊している。アメリカン・ドリームは崩壊しつつある。米国人はこの状況を許すのか。彼らはトランプ政権を選んだ。お手並み拝見である。しかしその姿は数年後の日本の姿なのだ。2017/04/29

Koichiro Minematsu

55
著者パットナムの子供時代の1950年代にも貧富の差は確かに存在していたが、貧富と機会はある程度切り離されていたので、まだ「アメリカンドリーム」は存在していたが、半世紀以上経過した現在、貧富の差と機会の差の連結性が非常に強くなったと家族・育児・教育・コミュニティのあらゆる面で懸念されると述べる。自分の子どもの未来を考える上で非常に参考になる。2023/05/08

きいち

32
この分断、そうなのだろう、でも、それにしても、厳しすぎる…数字はあくまで後景に置かれ、個人名(仮名だが)によるライフヒストリーが前面にでているだけに、身につまされ方はハンパない。すでに経済格差は住むところを分け、コミュニティの質も社会関係の豊かさも個々の家庭での育児の質も個人個人の健康もはっきりと異なるものとなってしまった。◇人種の違いではなくなってることは希望。◇日本にはまだ、可能性はある。でもそのためには、自分たちの注力が求められるはず。他責にしたまま消費者のままで居続けるのなら、それこそ自己責任だ。2017/11/04

樋口佳之

28
数字から何かを学ぶ者もいるが、ストーリーから学ぶ者はより多い。本書の中心の目的は、「もう半分の人々の暮らし」に敏感な意識あるアメリカ人の数を広げることにあるので、金持ちの子どもと貧しい子どものライフストーリーを最重要のものとして置いた。/直接のテーマでは無いけど、銃が身近にあふれている事が与える破壊力大きい。大きな困難を抱えた家族や学校に銃が普通に存在する。ここは日本では想像出来ない事。2018/11/08

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