出版社内容情報
【解説】
中世以来ヨーロッパ社会は「芸術としての美食」を追求してきた。美食史の裏にある社会・政治の深層構造を,料理文化から解き明かす一冊。著者は美食史の権威。
内容説明
本書は、美食文化の歴史を、新鮮で豊富な香辛料や新食材の流入、料理書の普及、イタリアの範をうけつぐフランスの範、調理設備の充実と給士長の役割の高度化、食卓の厳密な秩序、ブルジョワの家庭料理などをめぐって説き、バターの勝理やフォークの普及などの興味深いエピソードも織り混ぜつつ語っていく。
目次
第1章 中世ヨーロッパの美食
第2章 ある芸術の誕生
第3章 フランスの範
第4章 フランス料理の黄金の世紀
第5章 料理の惑星