出版社内容情報
現代日本を代表する精神科医のなかでも、臨床の技とユニークな語りで人気の高い著者がこれまでに書いてきた書評や、序文、あとがき、エッセイなど、本にまつわる文章を年代順に集めて総覧できるようにした一冊が本書である。第一級の臨床家であるとともに第一級の執筆者でもある著者は、これまで書物から何を読み取り、どのように連想をふくらませて自らの糧としてきたのだろうか。自由なイメージに満ちた上質の書評集である。
内容説明
どのような書物を選び、それらから何を感じ何を読み取るか。そこに個性があり、その人らしさがある。著者は独自の感性で切り取った本の世界とたわむれ遊ぶ。そこでの連想は、読む者をさらなる連想へと誘う。時系列に並んだ連想群は、わが国の精神医学・医療の歴史を俯瞰し、未来へ向けての著者の祈りを伝える。
目次
1 ロンドン体験(一九七一~七三)
2 心を閉ざすことへの注目(一九七四~七八)
3 スタイルの完成(一九七九~八四)
4 老いへ向けて(一九八五~八八)
5 実務と指導の日々(一九八八~九五)
6 還暦(一九九六~二〇〇一)
7 蝶のように(二〇〇二~〇五)
8 古稀(二〇〇六~)
著者等紹介
神田橋條治[カンダバシジョウジ]
鹿児島県生まれ。1961年に九州大学医学部を卒業後、1984年まで同大学医学部精神神経科、精神分析療法専攻。1971年から1年間、モーズレー病院ならびにタビストックに留学。精神科医。現在、伊敷病院に勤務(非常勤)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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