内容説明
人物をよりリアルに描くために必要な人体の理解と実写的描画テクニック。
目次
01 リアルに描くための人体の仕組み(基礎となる8頭身図のバランス;三分割法の男性のバランス;三分割法での男女の違い;三分割法の女性のバランス ほか)
02 写実的に描くための画面構成(画面が安定する「黄金分割」;期待を感じさせる「可能性空間」;ドラマは望遠レンズが中心;実写から見るレンズの特徴 ほか)
著者等紹介
西澤晋[ニシザワススム]
1962年7月9日生まれ。岡山県立津山高校、近畿大学電気工学科中退。アニメーターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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鈴木誠二
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著者である西澤晋の監督作『霊剣山 叡智への資格』の宣伝をお手伝いした時に、監督の演出論を聞く機会が多く、それが実に納得できるものだったので購入しました。これはイイ本です!理詰めでありながら分かりやすい人物作画テクニック。画面レイアウトの見せ方など、アニメのみならず漫画での画面構成の参考に大いになるかと。しばしば「あれ?」パースはとれているのに何か違和感があるなぁと思っていた画面の問題点を明解に指摘しているのも実に良かったです。2017/05/11
ハンギ
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最近、骨格が関係ないようなアニメの絵が多いと思うんだけど、あえてそれとは違う、きちんと骨格を押さえるような絵を描こうという本です。骨格を押さえているのといないのとでは、情報量というか、見映えが違うし、見る人が見れば、骨格の間違いが指摘できるので、集団作業を前提にするアニメでは、骨格とパースの理解は必須のようです。また、この本では、絵だけでなく、レンズの違いとかも簡単に触れられていて、どうすれば映画的に見れるか、著者の工夫とこだわりがとても勉強になります。やはり、アニメーターも映画は見ないとダメですね。2017/04/16
はのすけ
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アニメーターが著者とのことで購入。レイアウトについては参考になった。
DecoponMAGI
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後半の望遠レンズに関する項目も面白いですが(宮崎駿が馬車の絵で説明していたアレですね)前半の筋肉に関する解説がラフな絵ながらも大変わかりやすく素晴らしい。全て模写しました。漫画絵を描くための最低限はこの本で十分に学べると思います。「パー筋」「グー筋」など特に覚えやすい。「肩甲骨を征すものがデッサンを征す!」なるほど。「目でみる筋力トレーニングの解剖学」との併読お勧めです。2012/06/26
とんび
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前半はルーミスに比べて日本人向けの絵柄なのが好感度高い。後半のカメラ位置とレンズの話は、今まで微妙な理解だったが急に腑に落ちた。これは名著かもしれない。2011/04/03