出版社内容情報
紀元前から続くガラスの成型技法、パート・ド・ヴェール。
石膏などで作った型に、パウダーや粒、かけらなどのガラスを流し込み、電気炉(キルン)で焼成して作品をつくります。
金属の鋳造と同じ技法をガラスで行うもので、「ガラスの鋳造」とも言えます。
本書では、基本から応用まで、その技術を惜しみなく公開します。
インテリアなどの作品から、アクセサリー、器など、パート・ド・ヴェールの魅力を味わえる魅力的な作品づくりを通じて、一通りの技法を学べる構成になっています。
内容説明
フランス語で「練りガラス」を意味する「パート・ド・ヴェール」。アール・ヌーヴォー期のフランスで、古代のガラス技法をもとに開花した、古くて新しい技法です。粘土で作った原型などから起こした鋳型にガラスの粉やかけらを詰めて電気炉で焼成するもので、器やオブジェなどのさまざまな作品を作ることができます。本書は、型取りのパターンの解説とそれぞれの実際の作品作りを中心に、パート・ド・ヴェールの技法を紹介します。石膏の溶き方からガラスの詰め方、道具や機材についてなども網羅的に紹介します。初めての方からすでに親しんでいる方にも参考にしていただける決定版です。
目次
第1部 基礎編(原型を作る;原型から耐火石膏型を取る;ガラス素材について;電気炉に入れて焼成する;仕上げ―加工と研磨)
第2部 実践編(基本の型取り法5種 オープン型(一つ型)
基本の型取り法5種 二つ型
基本の型取り法5種 割り型
基本の型取り法5種 プレス型
基本の型取り法5種 吊り中子型
基本以外の耐火石膏型)