世界の三猿―その源流をたずねて

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409540756
  • NDC分類 387
  • Cコード C1039

内容説明

『庚申信仰』『日待・月待・庚申待』などで庶民信仰の習俗に新鮮な視点を投げかけた著者。猿にかかわる信仰、とくに「三猿って何なんだ?」とひたすら追いつづけ、その果てしない謎解きはいつしか海を越えてゆく。インドやネパール、時にはインカの遺跡にも思いを馳せながら、イスタンブールからアフリカまで足を延ばすその出自探求の熱心さ。さて、三猿のふるさとはいずれの地に?―それは読んでのお楽しみ。

目次

第1章 世界に遍在する三猿(めずらしい「世界の三猿」展;ネット上で行き交う三猿情報 ほか)
第2章 日本の三猿(日光東照宮の三猿;粟田口の庚申堂 ほか)
第3章 外国の三猿(アンコール遺跡の三猿;ガンジーの三猿 ほか)
第4章 ルーツは古代エジプト(三猿ポーズのスフィンクス;「見ろ、聞け、だまれ」 ほか)

著者等紹介

飯田道夫[イイダミチオ]
1935年京都に生まれる。1961年同志社大学大学院英文科卒。1961~1994年、KLMオランダ航空大阪支社に勤務。退職後、遺跡発掘に従事。京都市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kamebara

1
前々から世界のあちこちで見かけるなぁと不思議に思っていたので読んでみた。日本の比叡天台と庚申、北辰信仰、塞神・降魔としての猿あたりの話はふむふむと読んでいたけど、世界各地の三猿については学者による本格的な研究がされていないのか、さほど深くは追求されておらず、紹介程度でちょい残念。ともあれ、インド三猿起源はどうやら違うらしく、著者はエジプト起源説を推していた。最後の審判の記録係であり、ヒヒの姿もとるトト神に目をつけたところまでは面白かったけど、やはり三猿の決定的な現物が出土しないことには説得力がないかな。2012/09/26

わ!

0
三猿である。「見ざる、言わざる、聞かざる」である。よく東照宮のものが有名だが、実は三猿は世界中にある。それらも日本の東照宮から伝わった…とする説すらあるのだが、どうやらそうではないらしい。でも、確かにこの本を読む限り、三猿が日本起源というのは不思議に思えてくる。アジアのみに広がるならまだしも、ヨーロッパやアフリカにまで三猿があるというのだ。ただし「見ざる、言わざる、聞かざる」ではなく、「聞く、見る、黙れ」だったりするらしい。なんとも解釈し辛い内容である。2016/01/16

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