十二支 - 易・五行と日本の民俗

十二支 - 易・五行と日本の民俗

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409540466
  • NDC分類 148.4
  • Cコード C0039

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

22
再読。十二支はVariant型の変数なんだなぁと気づきました。あるときは年に、あるときは方位に、あるときは時刻に。1つの変数が陰陽五行の法則における複数の役割を荷ない、構造化しているところに東洋の叡智を感じました。夏から秋へ変わるときの牛、この意味がわかると、土用の丑の日の素晴らしさに感動できます。2018/07/14

デビっちん

12
宇宙根源の陰陽二気の交感から、木火土金水の五要素が生じ、それらは循環します。五行の相性を考えていくと、人間の祖は山であり同時に火であることがわかりました。年に土用の日は4回あるのに、なぜ土用の丑が特別扱いされるのかがわかりました。相性・相克の他に、三合の理、支合の関係性も新たな概念でした。十二支は木星の運行に拠っていて、日にも時刻にも方角にも配当されています。それは時間と空間を規定する枠組みであり、万物万象はこの盤上で動きます。それらの法則を負う十二支を解明することで、民族史を紐解くことができるのです。2016/08/16

ぽんころ

1
自分の干支から読んでも良し。子から順に読んでも良し。へ~っと気軽に雑学に触れる感覚で読める本。予想されるであろう突っ込みにも応えてあるし、吉野民俗学に触れてみたい人には格好のエントリー本ではなかろうか。 易の読み方はすっとばしても十分楽しめる。だけどせっかくなら易の部分込みで理解したい。易学の入門書を買ったのでそちらで基礎知識を身につけてから再読してみようと思う。

霹靂火 雷公

0
「日本古来の祭りや風習を、陰陽五行思想によって解明する」という視点だが、その術式が主に清代以降(日本で九星気学の基になった『協紀弁方書』など)なので、起点自体が誤っている迷著。データの採り上げ方も恣意的で、その後のトンデモ五行入門書の子引き孫引き出典となった偉大()な一冊です。2014/06/27

赤翡翠

0
引力という概念をまだ知らない昔の人々でも、潮汐が月の満ち欠けと関係していることに気づいていたことは想像に難くない。地軸の傾きや公転運動を知らなくても四季の移ろいと植物の栄枯が繰り返される事は経験的に知っていただろう。こうした相関関係から直感的に事象の法則を見いだそうとする様々な行為の集積を現在とは体系の異なる科学と言っては怒られるだろうか。左手で五拍子を数えながら右手で十二拍子を取るような複雑なポリリズムを十二支を基準に優しく解説してくれる。良書。

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