出版社内容情報
自然は誰のものか。アジア・太平洋地域の海と森のコモンズ(共有地・共有資源)の実態を、長年のフィールド・ワークから分析。
内容説明
アジア・太平洋地域の海と森のコモンズ(共有地・共有資源)の文化・歴史・生態を、長年のフィールド・ワークをもとに分析。地球と地域の環境問題を考える指針。
目次
コモンズの人類学
第1部 文化としてのコモンズ(再生するコモンズ―パプアニューギニア低地におけるサゴヤシ利用;サシとアダット―インドネシア東部の資源管理;アブーとモラー―ソロモン諸島マライタ島の海面所有)
第2部 歴史のなかのコモンズ(サンゴ礁の分割と共有―パプアニューギニア・マヌスの海面利用史;マングローブの生態史―タイ南部アンダマン海沿岸域の一〇〇年;森林のゆくえと国家―中国雲南省西双版納の森林利用)
結びにかえて―コモンズの新地平とエコ・コモンズ
著者等紹介
秋道智弥[アキミチトモヤ]
1946年京都府生まれ。京都大学理学部動物学科、東京大学大学院理学系研究科人類学修士課程修了、同博士課程単位修得。国立民族学博物館助手、助教授、教授、総合研究大学院大学先導科学研究科併任教授を経て、2001年より総合地球環境学研究所教授、現在に至る。理学博士。専攻は、生態人類学、海洋民族学、民族生物学。日本、東南アジア、オセアニア地域において、生態人類学的調査・研究に従事。総合地球環境学研究所では、アジア熱帯モンスーン地域の生態史的研究を統括
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