出版社内容情報
沖縄の「移動性」と「複数性」を開示し、ポストコロニアルの視点から沖縄の過去と現在の意味を探る。
内容説明
世界を一つに閉じこめようとするグローバルな力に抗して、新たに浮上してきた沖縄の「移動性」と「複数性」が、いま・ここに開示される。さまざまな立場の著者が、ポストコロニアルの視点から沖縄の過去と現在の意味をとらえた画期的論考群。
目次
暴れるテラピアの筋肉に触れる
1 非対称な出会い(地域自立と石垣島;水兵たちと島人たち、あるいは“治外法権”の系譜学―琉球=沖縄における蒸気軍艦の衝撃をめぐって ほか)
2 海と人の動線(海南小記逍遙―反・陸地主義へ;沖縄県の海外出漁 ほか)
3 漂うひと、流れる歌(基地、都市、うた―沖縄とプエルトリコの人々の経験から;いくつもの「故郷」へ/いくつもの「故郷」から ほか)
4 島々のプレゼンス(越境の前衛、林義巳と「復帰運動の歴史」―歴史記述と過去のはばたき・きらめき・回生;奄美―“島尾の棘”を抜く ほか)
著者等紹介
西成彦[ニシマサヒコ]
1955年生まれ。日本、ワルシャワ(1981‐1983と1988‐1989)、サンパウロ(2002)で生活経験あり。現在、教員(立命館大学文学部)
原毅彦[ハラタケヒコ]
1953年生まれ。日本、ボリビア(アンデス高地:1983、85‐86、東部低地:97、98年)、ペルー(アマゾン:1983‐84年、アンデス高地:87年)、ブラジル・コロンビア・ペルー国境地域(93、94、95年)。現在、教員(立命館大学国際関係学部)、東京探検隊隊長
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