内容説明
明治から第二次世界大戦を中心に、植民地下の作家を含め日本近代文学が韓国をみるまなざし、現代にいたるスパンで、他者としての韓国表象とその裏返しである日本の自画像を、また韓流ドラマを通じて韓国からの逆照射をも映しだす。百年の営為を網羅する作品年表付。
目次
1 日本文学のなかの韓国(日本文学のなかの韓国・韓国人像―民族・過去・倫理と関連して;『国民文学』の日本人小説家)
2 「朝鮮」表象と日本語・日本文学(子規と異文化;石川啄木と「朝鮮」―「地図の上朝鮮国に…」の歌をめぐる一考察 ほか)
3 海を越えた人びと・言説(金史良「玄界灘密航」論―語りたくない過去がある;田中英光と「朝鮮」言説―『京城日報』『国民文学』『緑旗』の「テクスト」をめぐって ほか)
4 「韓流」の現代(「在日」文学の行方;玄月文学における韓国・韓国人 ほか)
著者等紹介
木村一信[キムラカズアキ]
1946年生。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学立命館大学)。立命館大学文学部教授。日本近現代文学、外地日本語文学論
崔在〓[チェゼチォル]
1952年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。韓国外国語大学校教授。比較文学比較文化、日本近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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