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国を愛するということ―愛国主義の限界をめぐる論争

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409030578
  • NDC分類 154
  • Cコード C3010

内容説明

本書でのヌスバウムによる問題提起の軸は教育の問題、特に子どもたちに「忠誠」に関して何を教えるべきなのかという論点にある。また、アメリカにおける愛国主義を直接の議論の対象としながらも、グローバル化が進むと同時に富める国と貧しい国の格差がますます開いている世界において愛国主義がもつ(ないしはもたない)意味というきわめて重大な問題をも提起している。

目次

愛国主義とコスモポリタニズム
コスモポリタン的愛国者
憲法への忠誠
部分から全体へ
文化における普遍性
コスモポリタニズムを修正する
忠誠の限界
民主的市民権
コスモポリタニズムの幻想
小集団を無視するな〔ほか〕

著者等紹介

能川元一[ノガワモトカズ]
1965年東京生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大阪大学人間科学部助手。専攻は哲学。主要論文は「理解における『創意の論理』」(『哲学』第45号、法政大学出版局、1995年)、「見本はいかにして解釈されるか」(『年報人間科学』第18号、1997年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

8
自分が欲していた内容とは著しく異なり肩透かし。2012/09/17

figaro

1
9.11以前のアメリカで、主としてローティの愛国主義をヌスバウムが批判して、コスモポリタニズムを教育の軸にすえるべきだと論じたのに対して、哲学、倫理学の論者がコメントしたもの。愛国主義が、自由や人権といった普遍的な価値と折り合うものでなければならないという前提を論者はほぼ共有し(「正邪を問わず祖国は祖国」という絶対主義を否定して)、愛国主義が情緒の問題か、民主主義にとって不可欠か、国粋主義、郷党主義に陥らない工夫はあるか、多様な文化や状況から目隠ししたリアリズムにすぎないか、等白熱した論争がなされている。2014/03/18

谷口裕貴

0
国際政治演習の最後の課題本。愛国主義とコスモポリタニズムが議論されていた。自分はコスモポリタン的な生き方はできるのだろうか?自分の身近な共同体に疑問を持ち批判し、世界の中の市民であることを自覚し、自分と全く違った人の立場を理解する「物語的想像力」という三段階。なんて難しい。世界政府とかそういう動きがこれからの世の中で起きうるものなのか?距離と人を親しく思うこと。国境という境。自分の中での日本というものの在り方や立ち位置を考えさせられるものだった。2013/01/29

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